フェイスブック日本法人の立ち上げに参画

 情報収集のためにエントリーした札幌のIT関係のイベント会場で、見慣れた「F」のロゴの服を着ている人に話しかけたら、日本での立ち上げ準備中だったフェイスブックジャパンの初代代表(児玉太郎さん)。外資系出身で英語が話せたことから勧誘を受け、2010年に同社に入社しました。

 オフィスはマンションの1室で、メンバーは代表・副代表の日本人2人と、米国から来た3人のエンジニアの5人のみ。私はそこに雑用係として参加し、お茶出しから、ガラケー向けのユーザーインターフェースの再設計といった大きなことまで関わり、ネットビジネスのイロハを学ばせてもらいました。

 何より収穫だったのは、急成長中の組織のカルチャーを目の当たりにできたこと。フェイスブックはエンジニアが中心の会社で、新しいアイデアが出たらすぐにサービスに反映させて世に問う意思決定の速さに衝撃を受けました。

 「学んだことを生かして、自分でも何かやりたい」。〝立ち上げ屋〟の血が騒ぎ始めました。ネットの世界では、7~10年に1回の頻度で大きな波が来て、何もかもがリセットされると言われています。当時はスマートフォンやSNSが普及する直前で、「巨大な波がもうすぐ来る」と言われていた。「やるなら今しかない!」と、フェイスブックを半年で辞め、実名制のQ&Aサイトを立ち上げたのが、当社の出発点です。

 当初は、どんな分野の質問でもできるサービスを想定していましたが、「何を聞けばいいか分からない」という声が上がり、本や飲食店など、分野を狭めていく形で、最終的に「人に関する質問」に特化することに。それがさらに進化して、人を探している組織と仕事を探している個人をマッチングするウォンテッドリーを2012年2月、正式にリリースしました。