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マイノリティー性を代表する“炭鉱のカナリア”

2025年には、マイノリティーと社会との関わりはどのように変化していると思いますか?

:アライシールがなくなるくらい、世の中の「当たり前」になっていてほしいですね。LGBTへの社会認知は急速に広がっていますし、2025年時点では意思決定する層の若返りも進むので、今より格段に状況は改善していると期待しています。

:顧客を広げるため、人事戦略の一環としてと、文脈の違いはありますが、LGBT施策に前向きな企業は確実に増えています。「ありのままの自分を安心してさらけ出せる」という心理的安全性は、企業の生産性と関連するという研究も注目されているので、この動きはさらに加速していくでしょう。

:最近では、トランスジェンダーの学生受け入れを決めたお茶の水女子大学や、アウティング(セクシュアリティの暴露)の禁止条例を設けた東京都国立市などの先進事例も登場しています。また、がんを抱えながら働く人に対する「がんアライ部」の活動も生まれるなど「アライ」の概念も広がりつつあり、その変化の速さに私も少々びっくりしているくらいです。

:LGBTはすべてのマイノリティー性を代表する“炭鉱のカナリア”のようなもの。誰もが自分のマイノリティー性を世間話のように気軽に語り合える。そんな社会が実現するといいですね。

 世の中の常識は意外と簡単に変わるもの。私が片道10㎞の自転車通勤を始めた十数年前は変わり者扱いされましたが、今や珍しくない。LGBTを取り巻く環境もきっと大きく変わるでしょう。