覚えるのはコンピューターに任せればいい、大いに忘れて大いに検索
テクノロジーの進化についていくのは大変だったのでは?

若宮:いいえ。何しろ新しいもの好きなので、新しいテクノロジーが登場するたびに、ワクワクしながら生活に取り入れてきました。
テクノロジーは、心身の機能低下を補い、生活を便利にしてくれるありがたい存在です。例えば、記憶力。誰でも年齢とともに記憶力が低下していくものですが、記憶はコンピューターの得意分野。「覚えるのはコンピューターに任せて、忘れたらその都度検索すればいい。自分はどんどん忘れてもいい」と割り切ったら、一気に気が楽になりました。
グーグル翻訳で英語コメントを発信、Airbnbで宿泊体験も
外出先で人と会話している時も、言葉が出てこなければ、すぐにその場で、スマホで調べます。先日も「バーニャカウダ」という単語が出てこなくて「蒸した野菜 ソース ディップ」など思いつく単語を並べて音声検索したところ、作り方や食べ方、料理の由来や語源まで、多くの情報を一緒に学ぶことができました。
検索すると、ついでに関連事項まで学べるというおまけがついてきます。40代の皆さんにも「大いに忘れ、大いに調べましょう」とお伝えしたいですね。
「グーグル翻訳」も活用しています。昨年、海外のニュース番組から連絡があり、「今日中にコメントがほしい」と言われた際には、日本語で書いてグーグル翻訳で英語にし、そのまま送りました。翻訳は不完全だったかもしれませんが、無事、放映されましたよ。
ロシアに旅行した際はグーグル翻訳のカメラ翻訳機能が役立ちました。ロシア語で書かれたメニューや案内板をアプリのカメラで撮るだけで、そこに書かれている文字が日本語に翻訳されたので、本当に便利でした。
今年2月、国連に招かれてニューヨークを訪れた際には、Airbnbで予約したキッチン付きの部屋で、一緒に行ったお友達と、近所の市場で買ったお魚をお料理して食べました。海外旅行先でこんな楽しいことが簡単にできるようになったのだから、テクノロジーの進化は本当に素晴らしいですよね。
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