「全員発言」でクールダウン

 そして第3は、「全員発言の原則」だ。これは主にファシリテーターの役割だが、特定の2人の会話がヒートアップしそうになったら、すかさず他の誰かに意見を求める。これによって場を沈静化させ、議論を軌道修正する光景は、討論番組などでもよく見かけるのではないだろうか。

 特に新人や若手など発言力の弱い人にこそ、「どう思う?」と問いかけ積極的な発言を促すのがポイントだ。全員が満遍なく発言するような会議なら、個人的な感情のもつれには発展しにくい。

 それはちょうど、目まぐるしくパスを回しながらゴールを目指す“全員サッカー”のようなものだ。チーム内で足を引っ張り合うのは言語道断で、協力し合わなければ結果を残すことはできない。

 もちろん、意見を求められた際に「特にありません」「よく分かりません」は禁句。何も言えないなら、そもそも会議に参加する意味がない。実りの多い会議にするには、それなりの覚悟と緊張感が必要なのだ。

意見の対立から生まれる気まずさを防ぐ3つの方法
  • 1. あらかしめ議案を伝えるなど、事前の「根回し」を忘れずに

    唐突に議案を出して通そうとすると、「こんな話は聞いていない」と心象を悪くする参加者もいる。意固地になって反対される恐れも。あらかしめ議案を伝え、感触を得ておくのが得策。

  • 2.「ホワイトボード」で意識をずらす

    対面で意見を言い合うと、つい感情的になりがち。ホワイトボードに案を書き出せば、参加者全員の意識を発言者ではなく提案そのものに向けられる。面と向かって言いにくいことも、ホワイトボードの「文字」に対してなら言いやすいはず。

  • 3.「全員発言の原則」を徹底しよう

    発言が特定の人に偏ると、つい余計なことまで話し出す恐れがある。参加者全員が均等に発言すれば、感情的な対立には発展しない。競争関係でなく協力関係を築くのがポイント。