「チャンス」という言葉が琴線に触れる

 ただし、どれほど懐に飛び込めたとしても、何かの失敗や行き違いで逆鱗に触れてしまうこともある。むしろ「雨降って地固まる」ように、そういう場面を一度は経験した方がかえって近い関係になれるかもしれない。これが第3のステップで、キーフレーズは「チャンスを下さい」だ。

 こう言われて拒否することはなかなか難しい。まして“トランプ大統領タイプ”の人ならそうした気概を好み、「自分は人にチャンスを与えないほど狭量ではない」と思いたがる。「チャンス」という言葉自体が琴線に触れるわけだ。

 そのチャンスを活かして失敗をフォローできれば、懐のさらに深い部分に飛び込めるだろう。意見を聞いてもらえたり、その豪腕ぶりを間近で観察できたりするかもしれない。それは社会人としてのキャリアになるし、自信にもつながるはずだ。

「トランプ大統領タイプ」とうまくつき合う3つのステップ
  • 1 とにかく褒めよう

    自己肯定力の強い人は、褒められることを好む。ただし褒められ慣れてもいるので、見え透いたお世辞は逆効果。尊敬している人物を調べて褒め上げると、喜ばれること間違いなし。

  • 2 ビジョンの本質を共有しよう

    指示通りに動くだけでは、身が持たない。現状を分析するだけの「評論家」になってもいけない。その指示が目指す最終的なゴールを見定め、達成のためにアイデアを出し実践することが重要。

  • 3 逆鱗に触れてこそ「チャンス」と考える

    「You are fired!(おまえはクビだ!)」と言われそうになったら、「チャンスを下さい」の一語が効果的。失地挽回すれば以前より評価は上がる。ただし「チャンス」はそう何度も訪れない。