全2684文字

転職先で苦闘の日々

 思いのほか苦労したのが、実績のアピールだ。「10年以上に及ぶ管理職経験をアピールできると思っていましたが、マネジメントを誤解していたことに転職活動の途中で気がついた。力を入れていた〝調整〟や〝火消し〟はマネジメントではなかった。数字を作るという意識で仕事をしてこなかったことは大きなマイナスでした」。

 しかも、管理職就任後は直接手を動かす仕事をしてこなかったので、「技術力」も強い武器にはならなかった。「何の疑いもなく前職で管理職のまま定年を迎えると思っていたので、そもそも技術力を上げる必要性を感じていなかった。社内では様々な教育プログラムが用意されていたのに適当に受けたりしていて、今思うと本当にもったいないことをしました」。

 幸い、今の会社の面接者とうまが合い、年収650万円で、技術者として内定を得ることができた。だが、実は今、神田さんは転職先で苦闘の日々を送っている。

 「転職先の技術分野が、私が経験したことのない領域で、ハードルは予想以上に高かった。あまり活躍できているとは言えません」。しかし、「今また転職したら、さらに条件が悪くなる。ここで頑張るしかありません」。今は技術力のアップに励む毎日だという。

神田さんの転職活動のポイント
POINT 1
面接では転職の経緯は〝前向きに〟伝えるようにした。「少々の創作」はアリと判断
POINT 2
面接を必要以上に恐れない。素の自分を出し、言葉のキャッチボールを楽しむように心がけた
POINT 3
「短期決戦」と決めたことがモチベーションの維持にも役立った
POINT 4
転職活動の推移をリアルタイムでブログにアップし、頭を整理するのに役立てた