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即、内定が出るも「欲が出てしまった」

 6月上旬には複数の転職エージェントサービスに登録し、紹介を受けた企業の面接を受け始めた。ちなみに、最初に面接を受けた会社からはすぐに内定が出たが、辞退した。

 年収は600万円(=4割減)。「こんなに簡単に決まるなら、もっといい条件の会社に入れるのではと、欲が出てしまったのです」。だがその後、納得できる条件の内定を得るまで1カ月半もかかり、大いに苦しむことになる。

 仕事が終わると毎日マクドナルドに陣取り、応募書類を書いたりネットで企業研究をしたりする毎日。「家族に暗い顔を見せたくなかったこともあり、毎日深夜に帰宅していました」。頭の整理に役立ったのがブログだ。「同年代の人が転職ブログを書いているのを見て、自分も試してみようと思い、始めました。見ず知らずの人から励まされたりして、精神的にずいぶん助けられました」。

 応募した企業は60社。面接まで進めたのは16社だ。6月半ばからの1カ月半で、計23回の面接を受けた。「面接は平日の日中に設定されるので、外回りに行くなどとウソをつき、罪悪感を抱えながら会社を抜け出していました」。

多少の創作を交えてでもやる気をアピール

 面接で心がけたのは、退職理由をポジティブに伝えることだ。「きっかけはリストラですが、ネガティブな転職という印象を与えないように、多少の創作を交えてでもやる気があることをアピールした方がよい、とノウハウ本に書いてあった。

 確かにそうだ、と納得し、実践しました」。「○○社は今、変革の時期に差しかかっており、私が所属している事業部も解散することになった。だから、私自身は身を引いて新天地で頑張ろうと、転職を決意しました」。明るい表情でそう話すと、どの面接でも、すんなり受け入れられた。

神田さんの転職History
2015年
5月末前職の直属の上司からリストラを宣告され、翌日から転職に関する情報収集開始
6月前半履歴書や職務経歴書を作成し、転職エージェントサービスに登録(エージェントとの面談4回)。面接の練習開始
6月半ば~1社目で首尾よく内定を得るが、辞退。その後、1カ月半の間に、勤務を続けながら面接計16社・23回をこなす
8月初旬~納得できる内定を得て、転職活動終了。仕事の引き継ぎに注力し、最終日も22時まで残業した
8月末前職を退職(翌日から現勤務先に出社)
転職でこだわった点
  • 3カ月以内に決める
  • 自宅から無理なく通える範囲の場所で探す
  • 年収は4割減までにとどめる(600万円以上は確保する)