脈がありそうなら、「どちらかと言えば…」

 多少なりとも脈がありそうなら、複数の依頼案を用意して「どちらかと言えばA案ですか、B案ですか」などと尋ねて依頼内容を固めていく。「中庸」を好む傾向のある日本人が相手なら、曖昧さを残した問いかけの方が答えやすいはずだ。

 実はこのやり取りには、もう1つメリットがある。落としどころを探るうちに、お互いの考え方や熱量が伝わることだ。そうなれば、「情」も移りやすくなる。「この人の頼みなら一肌脱いでやろう」と思ってもらえたとしたら、それこそ最強の依頼術だろう。

相手をその気にさせる「頼み方」の3カ条
  • 1. 仕事の全体像を提示しよう

    「これだけやってくれればいい」としか言われないと、相手は不安&不審に思うもの。全体がどういうプロジェクトで、そのうちどの部分を担うのかを提示されれば、責任感もモチベーションも芽生えやすくなる。

  • 2. 「時間がない」「あなたしかいない」を強調しよう

    「いつでもいい」「誰でもいい」という頼み方では、「別に自分が引き受けなくてもいい」となる。誇張を含めてでも、切迫感とともに熱烈なラブコールを送るのがマナー。

  • 3. 「ちょっとでも」「どちらかと言えば」で答えやすくしよう

    「イエスかノーか」と返答を迫ると、相手は身構える。「ちょっとでも」「どちらかと言えば」と言いながら、引き受けてもらえそうな落としどころを探るといい。

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