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「今日はいい天気ですね?」が“残念”な理由

 「できる」と「残念」を分けるものは何か。実はその境界線となるポイントは、2つしかない。1つは、「本質的」であること、もう1つは「具体的」であることだ。両方ともクリアして初めて、「合格点の質問」になる。

 これは、「具体的―抽象的」を縦軸、「本質的―非本質的」を横軸とする座標軸をイメージすれば分かりやすい。自分の発する質問が、常に右上(第1象限)のスペースに当てはまるか、つまり、具体的であると同時に本質的であるかをチェックすることを、習慣づけてほしい。

 プロ野球のヒーローインタビューを例に考えてみよう。お立ち台の選手に対し、「あのホームランは狙って打ったのか?」と尋ねたとしたら、これは「具体的」かつ「本質的」な質問。ファンも聞きたい内容だろう。

 ところが、「今朝、何を食べた?」と尋ねたとしたら、「具体的」だが「本質的」ではない。「あなたにとって野球とは?」は「本質的」だが「抽象的」だ。「今日はいい天気ですね?」と尋ねたら、もはや「具体的」でも「本質的」でもない。選手は困惑し、ファンからはブーイングの嵐が巻き起こるに違いない。

 これは極端な例だが、日常でも同レベルの“愚問”を繰り出して悦に入っている人が少なくない。質問をする時は、ぜひ、座標軸を思い浮かべる癖をつけてほしい。