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決断とは「自由の行使」

 私は「決断」は、「自由の行使」だと考えています。自由というのは、「自分で未来を決めること」だからです。ですから、私は17歳の時に決断し、本当の意味で初めて自由になりました。もちろん決断しなくても生きていけますが、決断しないと不自由になる。それだけに「決断する」という行為は、人生においてもビジネスにおいても大きな意味を持っています。

 「自分で決められないことが多い」「いつも迷って中途半端に決めてしまう」という人は、物事を決めるに当たっての「方針」がはっきりしていない可能性が高い。

 例えば、子供たちを公園に連れていく場合、のんびりするのか、思い切り体を動かすのかで、行く場所が変わります。このように「何のために行動するのか」というのが方針です。もし行った先の公園が工事中で遊べなくても、方針があれば「のんびりするなら、芝生で寝転べる東口公園だね」などと、代替案がすぐに思いつきます。つまり、迷わず決められるのです。

「たき火」はすごくないですか?

 自分自身で納得する決断を下しながら生きていくには、「人生における大きな方針」を決めておくことも大切だと思っています。それは「何のために生きているのか。何を成し遂げなければいけないと思っているのか」を考えると、おのずと見えてきます。ちなみに私の場合、人生の方針は「燃え尽きること」です。

 「たき火」はすごくないですか? 最初は勢いよく炎を出して燃え、それが途中で炭になって、最後は灰になる。エネルギーになるものを「すべて出し切って」灰になる。その姿に私は〝美〟を感じます。だから私は、できるできないにかかわらず、燃え尽きると決めています。そのために生きている。だから仕事のジャンルは問わない。燃え尽きることができれば。

 ただし、燃え尽きるためには、楽しいことをやらなければいけないと思っています。それは、楽しくないと頑張れないから。「楽しい」と思えるのは「好きなこと」をやっている時。ですから結果として私は、「好きなことをやっているかどうか」が仕事における方針になっています。やりたいことを選び続けていれば、きっと自分の人生は満足のいくものになる。そのベースにあるのが「燃え尽きる」という人生の方針なんです。