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人類の価値は独学が生んだ

確かに、本の読み方を意識的に変えている人は少ないかもしれません。

 独学の力をつけるにはここからが大事で、(3)「抽象化・構造化する」というプロセスが欠かせません。すぐにできることは、読書日記やメモを作ること。感想文を書くのが目的ではなく、「何が書かれていたか」を要約することです。引用したい一節や固有名詞、疑問点にはマーカーや下線を引いておくと、後に振り返る時に役立ちます。

 だんだん知識のストックが増えてくると、やがて異なる分野の内容同士が関連づいてくる。経営のことが心理学につながり、歴史が自然科学に結びついたり。こうなればしめたもので、物事を多角的に考察をする力にもなります。(4)「ストックを増やす」ことは、まさに独学の醍醐味ともいえ、アインシュタインが「特殊相対性理論」を確立したのも、ダーウィンが「種の起源」を発見したのも、すべて独学が土台だった。人類にとって大切な価値を生んだのです。

様々な情報をストックしていく時に、うまく整理する方法はありますか?

 今の時代は、やはりデジタル管理がおすすめですね。私はタブレット端末を活用してます。後に使いたい情報や書き出したデータは、例えば「組織」といったキーワードで「タグ」をつけ、クラウドに保存しておく。検索すると、過去にまとめた情報がすべて一覧できるようにしています。ストックが増えてくると、独学は本当に楽しくなりますよ。