ここで、遅れていた石川緋嘉子さんが合流。これまでの話題にも触れつつ、恋愛観などについても話は進んだ。
マッチングアプリ、自分の周りは多いけど…
吉田:石川さんは、どの辺りで遊ぶことが多いの?
石川緋嘉子さん(以下、石川):私は結構渋谷は行きますよ。あとは新宿かな。夜遊ぶのは麻布とかが多いですけど。洋服を買う時などは、新宿にいい店が多い気がしますね。ルミネや小田急百貨店でも、意外と良いものが買える値段だったりするんですよ。
吉田:あとは、今日の話題でいうと、どのようなSNSを使っているかとか。
石川:インスタグラムはチェックしますね。ただ、私は基本的に、インスタグラマー(編集部注:インスタグラムで多くのフォロワーを抱えるインフルエンサー)みたいな人たちは信用していないです(笑)。お金をもらってPRしているんだろうなと思うし、彼女たちから影響を受けることはほぼない。絶対この商品、あなた使ってないでしょ、と感じることが多いですよ。
吉田:とすると、どんな使い方をするの?
石川:自己満足のための自己発信と、友達の投稿です。あとは、私はキャバクラ嬢を見るのがすごく好きで。可愛いじゃないですか、キラキラしているし。インスタで最近よく使っている機能は「ストーリー(編集部注:短い動画や写真をシェアでき、一定の時間で自動的に消滅するSNSの機能)」ですかね。
記者:あと、今日出ていないテーマでいうと、男女の出会いについては、どうやって好みの男性を探しているのですか。マッチングアプリ(男女の恋愛をサポートするスマホの専用アプリ)なども最近は多いですが。
石川:マッチングアプリは、ちょうど昨日の夜に始めたんですよね。友達が、それで付き合い始めたので(笑)。あとは相席屋(編集部注:男女の出会いをサービスの主体に据えた居酒屋)かな。それほど真剣にというわけではないですけど。

「街コン」はいやらしくない
中濱:私の周りも、マッチングアプリですね。あとは街コンサイト(編集部注:街コン=地域振興などの目的で、街ぐるみで実施する合コンイベント)。それで知り合っている人が多くて、びっくりしましたけど。私は行ったことがないので分からないけど、友人にも結構います。
兵藤:確かに、街コンはいやらしいイメージはないかな。
吉田:いやらしくないことが重要なの?
兵藤:マッチングアプリに登録している女の子が友達にいたら、ちょっと心配になります。そこで純粋に付き合えるなんてあるのかな…。男性側はそんな風に見てないんじゃないの?大丈夫?って言っちゃいますね(笑)
今回、司会を務めたドリコムの吉田優華子氏の感想は次のようなものだ。
「座談会を通じて、消費に関する彼女たちの『堅実さ』を感じました。ネット上の膨大な情報をうまく抽出し、賢く購買しているという印象です。SNSネイティブな彼女たちは、意思決定においてもSNSの影響を強く受ける一方、『やらせ投稿』や『広告』に対してとても敏感。SNSマーケティングの難易度は年々高まっていると感じます。いわゆる『ヒマ時間』に多くの接点を持つことで、彼女たちの意思決定にうまく入り込むことが重要。今後のマーケティングにおいては、ロングテールで地道な手法が必要になってくるのではないでしょうか」
若者消費の行方が分からないと頭を悩ませる企業の担当者の方々は、ぜひ参考にしていただきたい。
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