ステマが目立つのは化粧品や時計

記者:少し目先を変えて、大手企業のマーケティング、広告宣伝についてどう思うか意見をお願いします。芸能人を起用したテレビCMの大量投入などはマス広告の特徴ですが、どんなふうに感じますか。

兵藤:私は働いている会社でウェブマーケティングを担当しているので、仕事目線も入りますけど、携帯電話会社の宣伝はいいなと思うことは多いですよ。一消費者として見ていて、シリーズ物で毎回ストーリーが変わるCMはテレビでも見たくなるし、「続きはウェブで」の流れからついネットでもチェックしてしまいます。

中濱:芸能人とタイアップするのは、それでこそ芸能人の存在に意味があると思うし、必要だと感じます。宣伝自体に意味があるかどうかは別にして、芸能人が入口になっているという面はあるでしょうし。たとえ自分が全然興味のない分野でも、好きな芸能人が出演していれば、関心につながることはあるんじゃないかな。

社会人2年目の兵藤ゆう子さん(23歳)。「ステマだと分からないステマなんてない」と断言する。(撮影は的野弘路)
社会人2年目の兵藤ゆう子さん(23歳)。「ステマだと分からないステマなんてない」と断言する。(撮影は的野弘路)

吉田:テレビCMにおいては確かにそうだと思うんだけど、SNSでよくある「ステマ」(編集部注:ステルスマーケティング=消費者に宣伝と気づかれないようにするマーケティングの手法)はどうかな?

兵藤:あれはダメでしょう。ある日突然、みんながSNS上で「●●(編集部注:某化粧品メーカーのブランド)」を使い始めるとかね。インスタを見ていたら、みんなこぞって●●みたいな(笑)。

中濱:企業に対してだけじゃなく、それを使っているモデルさんへのイメージも悪くなりますよね。時計とかもすごくないですか?

兵藤:それはもう、「●●(某有名時計ブランド)」ですよね。徹底しているよね。むしろ若い子のトレンドをしっかり見ているんじゃないかとさえ思います。本当におしゃれな子がそのブランドをフォローしているし、みんなが身につけているから。でも、化粧品も時計も、本当にステマは多い印象があります。

吉田:ステマはどの辺りで見破るの?

兵藤:まず、(商品を紹介しているインフルエンサーの)文章が硬いです。いつもと全然違った長い文章だったり、急にかしこまって敬語を使ったり。それで見てみると、すごくフォロワーが多い子だったりする。

中濱:会社から、この言葉を使って下さいって言われてるんだろうなって思います。

兵藤:実際、ステマだと分からないステマなんてないと思います。インスタなどのSNSって、意外とその世界は狭いと感じます。ミーハー好きな子がフォローしている対象は結構同じようなインフルエンサーが多い。そのフォロワーにリーチする時に同系統のインフルエンサーを起用すれば、一斉に似たような紹介が流れるんですよね。普通にSNSを使っていれば、すぐに見破れると思いますよ。

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