逆に、インフルエンサーとしてはどのような点に留意すべきでしょうか。

関根:やはり正直さでしょうね。たくさんお金がもらえるから、この商品を紹介しようというスタンスが定着してしまうと、購入した人にとってその商品の評価がマイナスだった時に、動画で紹介するというPR自体が悪いイメージを持たれてしまうと思います。見ている子たちの目は肥えてきているから、一時的に稼げたとしても、確実にファンは離れてしまいます。

 ユーチューブでもチャンネルがどんどん増えていく中で、実際に、そうした紹介の仕方をしている人もいるのが現実です。企業提供のPRという仕組みが出てきてから、その点はずっと大きな課題ですね。色々な活動をする人が増えてきているからこそ、良い面と悪い面はすごくあると思います。

関根さんは「正直さこそが最も重要」と強調する(写真:竹井俊晴)

 関根氏がこう語る一方、運営側であるUUUMは、関根氏らユーチューバーの思いをどのように汲み取り、事業を拡大していこうとしているのか。もともと、同社はユーチューバーの先駆けとして知られるヒカキン氏が、代表取締役の鎌田和樹氏らと2013年に設立した会社だ。わずか4年で株式上場を達成する一方、業界の商慣習やルールも未整備で、これから様々な評価にさらされていくことになる。同社の市川義典執行役員に疑問をぶつけた。

企業との取引についてはどのような状況ですか。

市川義典UUUM執行役員(以下、市川):ありがたいことに、問い合わせはずっと増え続けています。上場承認の発表後、クリエイター(編集部注:UUUMに所属するユーチューバーなどのインフルエンサー)の応募も、インフルエンサーを活用したいという企業からの働きかけも非常に多いですね。

 我々の強みは、企業の商品の認知度や関心を高め、販売促進や実際の購入に至るまで、一気通貫に貢献できる点だと考えています。インフルエンサーが商品を紹介し、どのように消費者の興味を引きつけて購入してもらうか。そういったマーケティング全てのお手伝いをさせていただくのが我々の役割です。実際に、効果測定などの調査も行っていますが、成果は確実に出ています。

 これは、もともとUUUMの前身を立ち上げた時の考え方が、インターネットを介してモノを販売できる、あるいは動画のコンテンツを発信し続けることができたらいいというものだったからです。