重松氏のデスク周りは「小さな日本」


重松氏のデスク周辺は「小さな日本」となっていた。デスク上には日本人には見慣れた神社のお札が祭ってあった。窓際を見ると両目の入ったダルマも置いてある。スタッフやクライアント、友人からの贈り物を飾っているうちに増えたという。


オフィス南側は2つの会議室が並んでいる。クライアントとの商談を進める部屋と、スタッフが話し合うための大きめの会議室だ。大きな会議室にはアルミ製ファサードのモックアップが置いてあった。この会議室の西側の壁には、これまでに手掛けた主要なプロジェクトの写真が展示してある。壁の奥は機材部屋となっており、カメラやライトスタンドなど写真撮影用の機器が保管されている。


北西側にある模型室では、平面図と立体模型を照らし合わせながら、プロジェクトの方向性について若手の設計者が話し合っていた。壁には塗装用のスプレーや樹脂、工具などが所せましと並んでいた。窓際の角がスプレーブースとなっている。フォームカッターで黙々と模型をつくり続ける職人的なスタッフもいた。
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