ハリケーンからの復興治水プロジェクトも手掛ける

OMAのNYオフィスはマンハッタン南西部に建つ高層ビルにある。リーマンショック後には人員を15人ほどに減らしたが、近年は景気の回復を受けて増員している。現在は世界6拠点で350人が働いている。取材でNYオフィスを訪れた2015年11月には、同一フロア内で西方向にオフィスを拡張する準備を進めていた。


オフィスビルの廊下からエントランスに入ると、模型が数点展示された空間がある。特に目を引く大型模型は、2012年に発生したハリケーン・サンディからの復興計画だ。NYオフィスでは単体の建物だけではなく、治水プロジェクトといった都市計画なども手掛けている。


オフィス東側の窓からはNYのダウンタウンが一望できる。窓際の本棚は建築関係の蔵書で埋まる。日本語の雑誌もいくつか見られた。共有のデスクには計画中のプロジェクトの模型が置いてあった。米カリフォルニア州で進むビルや、フロリダ州マイアミで計画されるマンションの習作模型が並んでいた。
北京のCCTV本部ビルもそうだが、OMAの外観デザインは急進的でユニークな形状が多い。なかには子どもが積み木のおもちゃを無造作に積み上げたようなデザインもあり、「この形が本当に建設できるのだろうか」と驚くような模型が置いてあった。

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