建築は「見える経営哲学」。世界の名建築をデザインした設計事務所には、その経営にも一流の哲学がある。建築雑誌「日経アーキテクチュア」は、有名な建築や計画案が生まれた海外設計事務所の「仕事場」を紹介する『名建築が生まれた現場 世界のトップ設計事務所』を発刊した。このコラムでは、ビジネスパーソン向けに、世界的に著名な設計事務所のオフィスツアーと建築物の紹介を通して、彼らの経営哲学をビジュアルにお見せしていく。
シリーズ
経営は、世界の設計事務所に学べ

完結
4回
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5000人が内線一発でつながる設計事務所?!
インテリアから超高層ビルまで。世界最大級の規模を誇る設計事務所である米ゲンスラーは、国も人種も性別も取っ払った国際チームの編成で、中国一高い「上海タワー」の設計などのビッグビジネスをものにしてきた。フェイスブックやユニク…
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経営哲学は「拡張」。専門性はあえて捨てる
設計事務所は、建築に限って設計図を作成する組織ではない。英フォスター・アンド・パートナーズは椅子や自転車にはじまり、ボート、巨大競技場、果ては宇宙基地までデザインする。専門性をあえて捨てたプロ集団は新領域を開拓し続ける。
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経営哲学は「伝承」。“学びや”となる職場
米国建築界の重鎮、シーザー・ペリ氏が率いるペリ・クラーク・ペリ・アーキテクツはマレーシアの首都を象徴する「ペトロナスツインタワー」や日本の「あべのハルカス」など世界各地で巨大プロジェクトに関わってきた。米国の名門校イエー…
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“挑発”が経営哲学。「お前に思いつけるか?」
優れた設計事務所は、その経営にも一流の哲学がある。その成果である建築はいわば「見える経営哲学」だ。そして、設計図を生み出す事務所のオフィスに訪れれば、より色濃く、彼ら彼女らの哲学を見て取ることができる。
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
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全8回