今年は夏らしくなかった──。関東や東北地方にお住まいの読者なら、きっとこんな感想をお持ちではないでしょうか。7月には九州が記録的な豪雨に見舞われ、多くの方が被災しました。日本だけではありません。米国南部では大型ハリケーン「ハービー」が猛威をふるい、中東やアジアでは「殺人的な熱波」が襲っています。

 世界的な異常気象の要因の一つに温暖化があります。世界の年平均気温は100年に0.72度のペースで上がり続けており、それが地球の気候に大きな変動をもたらしているのです。

 海面上昇で南の小島が沈む。農作物の生産ができなくなり、アフリカで飢饉が広がる。ホッキョクグマが絶滅するかもしれない……。どこか人ごとに聞こえていた温暖化の脅威は、私たちの生活や経済活動に確実に迫っています。

 しかし、そんな荒れ狂う自然環境と向き合うことが、新たなビジネスを生み出すきっかけにもなり得ます。日経ビジネス9月4号では「環境 VS 人類」と題した特集を組み、気候変動がもたらす影響と対策、そして新たな商機を見出す方法を探りました。日経ビジネスオンラインではその連動企画として、担当した記者が歩いた、環境と人類の「闘いの現場」の実像に迫ります。

 その予告編として、まずは今夏、日本を脅かした「ヒアリ」の日本上陸を約1年前から予言していた研究者が鳴らす警鐘をお読み下さい。
⇒『ヒアリ上陸予言の研究者が鳴らす警鐘