人類が、これまでに経験したことのない自然環境の変化に直面している。次々に上陸する外来生物。襲い掛かる豪雨。広がる感染症──。これまでどこか人ごとに聞こえていた温暖化の脅威が身近に迫る。その温暖化も突き詰めれば、経済成長を追い求める人類が招いた。貧しさから抜け出そうと工業化を急ぐ途上国では今も環境破壊が進む。しかし、そんな「環境 VS 人類」の攻防も、視点を変えれば「商機」になる。自然環境としたたかに向き合い、制する。その方法は間違いなくある。
シリーズ
環境 vs 人類

完結
7回
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東大出身エリート、中国環境VBに懸けたワケ
中国政府が環境対策に本腰を入れている。すぐれた環境技術を多く持つ日本企業にとっては好機とも言えるが、活躍する会社は多くない。そんな中、中国の環境ベンチャーに単身飛び込んだ日本人がいる。
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揺らぐ日本企業の「環境先進」イメージ
環境汚染が深刻な中国。これまで経済成長を優先し、環境対策におざなりだった政府もようやく本腰を入れ始めた。だが、規制と取り締まりを強化した結果、摘発を受ける日本企業も増えている。
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嘆く農民と赤茶けた水の池、中国汚染地帯を歩く
中国の天津市や河北省で複数の池が重度の汚染に見舞われていることが明らかになった。対策に本腰を入れる政府を尻目に、次々と問題が発覚する環境汚染大国。その現場を歩いた。
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コメどころ・新潟が執念で作った「次世代米」
夏場の猛暑が日本人の主食である稲の生産に影響を与えている。対抗するには暑さに強い品種開発しかない。コメどころの新潟県が生み出した「次世代米」の開発現場を訪ねた。
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記者はこうして外来種のスズメバチに刺された
専門家の間で今、「第2のヒアリ」と恐れられる外来種がある。「ツマアカスズメバチ」。長崎県対馬市で定着し、同市では駆除作業に力を入れている。その現場を取材しようと訪れた記者に、そのハチが突然、襲い掛かってきた。
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迫る温暖化の脅威
日経ビジネス9月4号では「環境 VS 人類」と題した特集を組み、気候変動がもたらす影響と対策、そして新たな商機を見出す方法を探りました。
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ヒアリ上陸予言の研究者が鳴らす警鐘
今夏、日本上陸を果たしたヒアリ。その上陸を約1年前に予言した研究者が、外来生物との闘いの“極意”を語る。貿易立国で、世界とモノをやり取りする日本。外来生物の侵入を防ぐには、もはや「鎖国しかない」と言い切る。
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全8回