“小企業”の数の減少とともに付加価値額も減った

 中小製造業を、更に零細企業、小企業、中企業に細分化したうえで、2007年と2015年の雇用者数増減を5年前と比較すると図6の通りとなる。

 中企業では雇用者数の増加が続き、零細企業では雇用者数の減少が続くなど、基本的なトレンドはリーマンショック前後で変わっていない。他方で、従業員規模10~49人の小企業の雇用者数は、2010年以降は減少に転じており、これが中小企業全体の雇用者数を押し下げたことが分かる。

 製造業における小企業の雇用者数の減少は、小企業の企業数減少にほぼ沿って動いている(図7)。

 同年に零細企業の企業数が増加した年もある点を踏まえると、規模縮小により小規模から零細規模への分類変更が一部起きた可能性はあるが、小企業の雇用減の全てをカバーはしきれない。小企業の企業数はリーマンショック後に一時増加したが、2011年以降は再び減少傾向に転じた。企業数の減少とともに、小企業全体の付加価値も減少した。

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