アディダスやSAP、シーメンスなどのドイツ企業が、猛烈にデジタル化を加速している。工場が中心だった改革は、アパレル、金融、メディアなど幅広い業種へと拡大。省人化などの生産性向上を目指すものから、ビジネスモデル自体の変革へと移っている。
排ガス不正で揺れる自動車業界には、EV(電気自動車)化の波が押し寄せる。フォルクスワーゲン(VW)やダイムラー、ボッシュが背水の陣で事業構造の転換に挑む。この潮流は中小企業にも及び、デジタルとモノ作りを融合したスタートアップが勃興する。
日本でも関心を集めたドイツの「インダストリー4.0(第4次産業革命)」構想から6年。先端事例を現地で徹底取材した。