雑談が現実となった「ルアーモジュール」

ゲーム内で見た東京・世田谷公園の様子。ルアーモジュールが設置されているポケストップは花びらが散っているように見える

宇都宮専務:このゲームはイングレスに比べて、自分が遊んでいることがほかのユーザーになかなか伝わりにくい。加えて、ポケストップの魅力をもう少し足せないかという課題もありまして。開発の最後の段階でそれらを解決できないかとナイアンティック側に提案したところ、ルアーを考えてくれました。本当にナイアンティックさんらしい、すごく面白いアイテムだと思いましたね。

 ユーザーのみならず、ポケストップの周辺の飲食店なども自腹でルアーモジュールを設置して、誘客・集客に活用しています。

宇都宮専務:雑談ベースで、「商店街の人たちもポケモンGOを使えるようになったらいいよね」と話していたことはあるんですね。けれども、まさかルアーがそういう役割になって、こういうふうに使われるとは思っていなかったので、びっくりしました。

 育てたポケモン同士を戦わせる「ジム」も重要な要素ですが、これはどう決まっていったのでしょうか?

宇都宮専務:ジムは、もともと両社が考えていました。ナイアンティック側は、「もっと時間のかかる、もっと戦略的なものにしたい」と最初は言っていたんですけれど、僕らは「単純にしたい」という話をしながら、決まっていった感じです。

 国内では日本マクドナルドと提携し、配信開始と同時に、「マクドナルド」の全店がポケストップ、またはジムとなり、話題となりました。

東京都内のマクドナルド。ポケモンGOで遊ぶ人たちで、レジに並ぶ列も長くなった

宇都宮専務:ゲームを4980円で売っている僕らとしては、基本的にはゲームというのは適正なお金を払って遊んでもらいたい、という考えが根底にあるんですね。ただ、ナイアンティックの皆さんは先ほど言ったようにユーザーにお金を払わせたくない人たちなので、(スポンサーは)そこから出てきた考え方の1つです。

 マクドナルドに続き、TOHOシネマズとも提携し、TOHOシネマズ全館(一部を除く)がポケストップになるという発表もありました。イングレスのように、今後も増やしていく考えですか?

宇都宮:そこはちょっと僕が答えにくい部分で、ナイアンティックと協議をしながら、ということしか言えません。

 ただ1点、今となれば笑い話ですが、本当に直前まで、我々はナイアンティックというベンチャーをどう維持存続させていくかということを、ずっと考えていたんですよ。そういう意味でも、課金収益は必要だと思っていたんですけれど、今はちゃんとお客さんが一定の金額をお支払いくださっているので、そこは(スポンサー収益が中心の)イングレスとは違う部分だと思っています。