セキュリティーに力を入れている企業か見極める方法はありますか。

杉浦氏:ユーザーに企業のセキュリティー対策を見定める方法はありませんが、プライバシーポリシーの表示がきちんとあるかは確認すべきですね。

ほかにもゲームを楽しむうえで注意すべきことはありますか。

杉浦氏:既に収束していますが、「ポケモンGO」の偽アプリがいくつも登場し、ユーザーの情報が盗まれるといったこともありました。ひどいものだと携帯電話を遠隔操作できるようにしていたり、電話帳のデータを抜き取るといったものもありました。ただし、基本的には偽アプリをインストールさせて広告表示で儲けることが狙いです。

それで儲かるのですか。

杉浦氏:結構儲かったのではないでしょうか。簡単に言ってしまうと、「ポケモンGO」の画面に広告が表示されるように改造しているイメージです。

油断も隙もないですね。

杉浦氏:LINEは携帯電話の電話帳データを取り込みますし、フェイスブックは本名を登録するといった形で、この10年間に成功しているネット上のサービスは個人情報を深く取り込もうとするものがメーンです。それがユーザーにとってもメリットがあるから普及しているともいえます。その点を理解したうえで、知られたくない情報はネット上に保存しないといった形で自己防衛をすることが大切です。

*当連載は、日経ビジネス2016年8月22日号特集「世界を変えるポケモンGO これから起こる革新の本質」との連動企画です。併せてこちらもご覧ください。
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