ポケストップとはポケモンを捕まえるための各種アイテムが得られ、さらにポケモンも出現しやすい場所。ジムはポケモン同士を戦わせることができる場所。いずれも多くのユーザーを引き寄せている。

もともとは、ナイアンティックの位置情報ゲーム「Ingress(イングレス)」の「ポータル」と呼ばれる場所で、これがポケモンGOにも流用された。ポータルは、イングレスユーザーが地道に各地の写真を撮り、申請することで徐々に増えていった経緯がある。
鳥取砂丘では100箇所以上のポケストップ、9箇所のジムが密集しているが、うち約8割は鳥取県在住の「katops」さんというイングレスユーザーが申請し、ナイアンティックに認められたものだ。平井知事は「もし名乗り出ていただけるのであれば、表彰して差し上げたい」と話す。
イングレスのポータルはさして問題視されていませんでしたが、ポケモンGOではあまりに爆発的な普及を見せただけに、一部のポケストップやジムに人が集まりすぎて「危険だ」「迷惑だ」との声も上がっています。削除申請をした自治体も現れました。
平井知事:確かに都会では、狭いところにたくさんの人が集まってしまって、何かわさわさした雰囲気になる。さらに運転しながら遊んでしまうとか、そういうようなことが言われるわけです。
ただ、砂丘に車は走っていませんし、自転車を走らせようとしたって無理。「東西16km、南北2km」という広大な場所ですから、人とぶつかることもない。砂丘の自然にも親しんでいただける。そうすると、都会の真ん中でぶつかりそうになってストレスを感じながらやっている方が遊ばれるのには、むしろ砂丘はいいところではないかと思いました。
いろいろ考えてみますと、こういう場所って日本全国を探してもなかなかない。だから、ポケモンGOを“解禁”するということで、もう週明けにはすぐに打ってしまおうと思い、25日の発表に至りました。
熱中症などのトラブルは「ない」
スナホ・ゲーム解放区宣言では、「熱中症や事故・ケガがないよう、注意しましょう」「砂丘のかわいい生き物や、他の人に、迷惑をかけないようにしましょう」といった掟も並んでいます。
平井知事:私は別に野放図にやらせようということではなく、むしろマナーをきちんと守りながら自然を楽しんでもらう、そういう新しいポケモンGOの楽しみ方があるんじゃないだろうかと提案したかったんです。
せっかく砂丘に来るんだから、ポケモンだけじゃなくて砂丘自体も楽しんでもらう。そういうことを呼び掛けようということで、掟を付けました。そして、よそがマネできないように「スナホ・ゲーム解放区」というふうにも言っています。
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