スポンサーとプレーヤー、Win-Winの関係

日本ではマクドナルドが公式スポンサーにつきました。プレーヤーが「なんだ、金儲けのために誘導されているのか」と興ざめするリスクもあるのでは。

ジョンソン氏:現実世界の企業が、ゲーム内のコミュニティに参加する――。僕が友人たちを見る限りでは、この現象は誰しもが違和感なく楽しんでいます。アイテムをもらえるなどプレーヤーが明らかに得をするのも一因かもしれません。スポンサーとプレーヤーはWin-Winの関係を築ける。スポンサー企業は今後、日本以外でも増えるのではないでしょうか。

全制覇したジョンソン氏の「ポケモン図鑑」。新しいポケモンが登録されれば、今後もハンターとして捕まえに行きたいという
全制覇したジョンソン氏の「ポケモン図鑑」。新しいポケモンが登録されれば、今後もハンターとして捕まえに行きたいという
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「ポケモンGOには経済効果がある」という指摘には同意できますか?

ジョンソン氏:できます。App Storeではずっとランキング1位だし、小売りの現場でもポケモンGOをマーケティングに生かし始めている。

 インターネット企業はこれまで、現実の世界の企業からビジネスチャンスを奪ってきた。ポケモンGOは今後、消費者を現実の世界に連れ戻す役割を果たすのではないでしょうか。僕自身、運動といえばこれまでジムに通っていましたが、最近では街歩きする機会が増えています。自分の住んでいる地域により深く関わるようになっているのです。

今後、ポケモンGOに欲しい機能はありますか。

ジョンソン氏:コミュニケーションの機能があればいいと思います。有名な伝説のポケモンをつかまえるのに協力できるような。つかまえたポケモンの交換機能もあったら楽しいかもしれません。

ポケモンマスターになってしまった今、ニックさんはプレーをやめてしまうのですか。

ジョンソン氏:まだまだエンジョイしたい。友達や彼女と街を歩き回りたい。お互いのポケモンを闘わせる機能が充実すれば、もっと楽しいと思う。

 まだ登場していない伝説のポケモンを出現させるような特別企画が開かれても良いかもしれないですね。新しいポケモンが出現するのなら、どこにでも行く準備はできています。

当連載は、日経ビジネス2016年8月22日号特集「世界を変えるポケモンGO これから起こる革新の本質」との連動企画です。併せてこちらもご覧ください。
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