ポケモン全制覇は「自然な流れだった」
ジョンソンさんはもともと熱心なゲーマーなのでしょうか? ポケモンGO以外にもスマートフォンのゲームでよく遊びますか。
ジョンソン氏:パズルゲームの「2048」が好きですが、無料ゲームなので1セントも使っていません。映画の新作公開にあわせて2015年冬に配信された「Star Wars Galaxy of Heros」もプレーしました。こちらはポケモンよりお金を使いましたが、ポケモンほどは楽しめなかった。多額の課金が必要とわかり、現在はプレーしていません。
位置情報ゲームでは、先輩格であるイングレスもファンが多いです。
ジョンソン氏:イングレスは配信当初はプレーしていませんでした。ポケモンGOをプレーし始めてからダウンロードしました。イングレス内の攻略情報が、ポケモンGOで生かせると聞いたからです。
そう聞くと、熱狂的なゲーマーではないように思えます。何故ポケモンは全種類を捕まえようと考えたのですか。
ジョンソン氏:僕はワシントンDC生まれで、今年28歳。ちょうど子供のころにポケモンと出会い、それからずっと親しんできた世代なのです。これまでのバージョンでも全種類を集めてきたので、シリーズの最新版といえる「ポケモンGO」でも全制覇したいと考えるのは自然な流れでした。特別な理由はありません。
ポケモンは日本文化への玄関口
ポケモンは日本発のキャラクターですが、ゲームを開発したのは米ナイアンティックです。「ポケモンGO」は一体どこの国のゲームなのでしょう?
ジョンソン氏:ポケモンはすでにグローバルな存在になっていると言えるのではないでしょうか。ただしどこの国のゲームかと聞かれれば、やはり日本だと思います。僕の友人たちも日本のゲームだと話している。ゲームを開発した会社がサンフランシスコにあったとしても、ポケモン=日本です。

日本発のコンテンツといえば、ポケモン以外にもアニメやマンガなど数多くあります。ポケモンだけに特別な何かがあるのですか。
ジョンソン氏:ポケモンは僕にとって、日本の文化のゲートウェイ(玄関口)でした。ポケモンを通じて日本の様々なコンテンツに興味を持つようになったのです。これは米国の若い世代ならみんな同じだと思う。僕はポケモンがあったからこそ、その後、スクウェア・エニックスのRPGゲーム「ファイナルファンタジー」を知りました。最近ヒットしたマンガ「進撃の巨人」だって、ポケモンがあったからこそ人気に火がついた面があると思うのです。
ポケモンの特徴は、子供だけでなく大人にとっても魅力的なコンテンツであるということ。ポケモンGOは、プレーヤーとして普通イメージしないような家族とか、引退後の世代などがプレーしている。この間口の広さこそ、ポケモンが日本文化の玄関口として大きな役割を果たせる証拠のように思えます。
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