ゴーグルのようなHMD(ヘッドマウントディスプレー)を装着して
コンピューターが描き出した3次元空間を自由に歩き回る──。
ゲームや映画の話だったバーチャルリアリティー(VR=仮想現実)の世界。
それが今、まさに現実のものとなり、仕事のやり方まで変えつつある。
VRを駆使すれば、現実世界の制約を乗り越えられるからだ。
製造や営業、そして人材育成まで企業におけるVRの利活用が始まった。
パソコン、スマートフォンに続く、デジタル革命の「第3の波」とも言われるVR。
2025年には8兆円の規模が見込まれる市場への扉が、今開き始めた。
シリーズ
VR(バーチャルリアリティー) 製造も営業も変える第3の波

完結
この記事の著者
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染原 睦美
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飯山 辰之介
日経ビジネス記者
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齊藤 美保
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坂田 亮太郎
3回
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