イシュトバン:我々の基本的な主張では、老化は病そのものだ。みんな年をとって死ぬ、それこそが自然な人間の姿だと誰もが思っているがそれは間違いだ。
遠い未来に人類は歴史を振り返って言うはずだ。なんでもっと早い段階で、こういう研究開発にお金を使わなかったのか、なぜアフガニスタンやイラクに予算を投じて殺戮を続けたのか、と。抹殺すべきは、「人間は年をとる」という事実だ。
私が今回の選挙で勝つ可能性はない。だが、アドバイザーになってくれと言ってくる政治家はいる。次回の大統領選も、その次も出馬する。私の支持者の90%以上は35歳以下。8年後にはかなり可能性があるだろう。
「私はロボットになりたい」
あなたの考える世界のあるべき姿とは?
イシュトバン:今後、社会はあらゆる意味で変わるだろう。いろんなことを考えなければならない。寿命が1000年だったら果たして人は結婚するだろうか。子供は何百歳のときにつくるだろうか。性的な快楽もテクノロジーから得られるようになれば、性行為自体が必要なくなるかもしれない。
一方で、我々はテクノロジーによって人間が怠惰にならないように気を付けなければならない。デストピア(理想郷の反対、暗黒郷)を作らないように気をつけなければならない。
私はロボットに介護される人間にはなりたくない。私はロボットになりたい。人間は、何かを飲んだり、食べたり、寝たり、排泄したりするが、ロボットにはそんなことは必要ない。最善の方法は人工心臓や人工足を取り入れ、頭にチップを埋め込むことだ。すべての生物性を取り去ることが重要になるだろう。これはトランスヒューマニストにとって重要な考え方だ。生物であることは原始的なんだ。

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