Focus 20
細川昌彦の「深層・世界のパワーゲーム」

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危うい「医療の安全保障」、新型コロナが浮き彫りにする日本の弱点
新型コロナウイルスの感染拡大によって、日用品や家電などだけではなく、医薬品や医療機器の分野でも中国依存が白日の下にさらされた。まさに「医療の安全保障」が焦点になることを前稿「半導体、アビガン……新型コロナ経済対策の裏で安…
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半導体、アビガン……新型コロナ経済対策の裏で安全保障の米中激突
新型コロナウイルスの感染拡大による深刻な経済的打撃を受けて、各国で巨額の経済対策が打ち出されている。その中で生活支援や失業対策ばかりが注目されるが、見逃してはならない動きがある。それが、技術や医療の安全保障を巡る米中衝突…
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迷走する新型コロナ経済対策、首都封鎖リスクで「戦時対応」
新型コロナウイルスの感染拡大による経済への影響が深刻になっている。昨日(3月25日)夜には小池百合子・東京都知事が会見し、今週末の外出自粛を要請、「首都封鎖」のリスクも高まっている。だが、危機を乗り切るための経済対策が迷…
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新型コロナ特措法、緊急事態宣言以前に問われる知事の危機管理能力
新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための「新型インフルエンザ等対策特別措置法」の改正案が成立し、3月14日に施行された。着目すべきは、緊急事態宣言を受けて、都道府県知事がどのように具体的な措置を講じるかだ。知事が意思決定…
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新型コロナで日本を襲うサプライチェーン危機、中国リスクとは?
新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大が中国のサプライチェーンに大きな影響を与え、国内でも工場の稼働を一時的に停止する企業が出てきた。日本企業は今後どのような影響を受けるのか。そして今回の問題は日本企業にどのような課題を…
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新型肺炎から垣間見えた、対中・半導体ビジネスの危うさ
中国の新型肺炎の感染が拡大して、経済への深刻な影響が懸念されている。とりわけ発生源である中国・武漢市は自動車産業の一大集積地で、自動車業界のサプライチェーン(部品供給網)への大きな影響にメディアの関心も注がれている。中国…
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日韓首脳会談でも続く、「誤解だらけの対韓輸出管理」
韓国に対する輸出管理の厳格化の方針が発表されたのが2019年7月の初めだった。それ以来、メディアでは輸出管理への理解不足、知識不足から臆測記事がまん延してきた。政府がもっと分かりやすく丁寧に説明すべきだったかもしれない。…
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日韓の輸出管理、やっと軌道に戻ったか?
3年半ぶりに日韓の輸出管理を巡る対話が再開された。焦点は日本の韓国に対する輸出管理の厳格化の措置が今後どうなるかだ。結果は対話の継続だ。日本が重視するポイントは2つ。先般のGSOMIA破棄の回避と輸出管理問題をリンクさせ…
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米中貿易交渉の合意が“ミニ・ディール”に終わった真相
米中の貿易交渉が「第1段階の合意」に達した。だがそれは、双方が譲れない線で妥協した「ミニ・ディール」にすぎない。米中はそれぞれ、どのような思惑で交渉に挑んでいたのか。通商の専門家、細川昌彦氏が深読みする。
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日本も巻き込まれる、米中関税合戦の深部にある技術覇権争い
スマートフォンなどを対象とした米国による対中関税引き上げ「第4弾」が12月15日に発動されるか、市場の関心が高まっている。米中貿易交渉は駆け引きのヤマ場に来ているが、実は関税合戦は米中のせめぎ合いの表層にすぎない。深層部…
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韓国の“独り相撲”のGSOMIA狂騒を読み解く
日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)が、土壇場で「失効」を免れたが、それはまさに韓国の“独り相撲”だった。どのような攻防を経てGSOMIA破棄は免れたのか。韓国、日本、そして米国の立場を通商の専門家、細川昌彦氏が解説…
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ルールを逸脱した「日米貿易協定」に海外からの厳しい目
日米貿易協定が10月24日から国会審議に入った。最大の焦点が米国の自動車・自動車部品関税である。大切なのは「事実に基づく政策論議」だが、それが欠けている。国内でしか通用しない、都合のいい解釈論とは仕分けすべきだ。
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日米貿易協定から「自由貿易」が消えた!
安倍晋三首相は日米貿易協定を「自由貿易圏」を構成する1つと位置づけているようだが、果たしてそうだろうか。これまで常に言い続けてきた「自由貿易」という単語が、日米共同声明からなくなっているのだ。それは、単なる言葉遣いの問題…
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日米貿易協定で日本がWTOルールの‟抜け穴”つくる?
日米貿易交渉の合意内容は本当に双方にメリットがある「ウィン・ウィン」と言えるのだろうか。日本側が譲歩した背景もは理解できるが、越えてはならない一線がある。今回の合意は、日本が世界貿易機関(WTO)ルールの“空文化”に先鞭…
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日米貿易協定、「WTO違反」までして譲歩するのか?!
安倍首相とトランプ米大統領が8月25日に基本合意した日米貿易協定の内容が、世界貿易機関(WTO)に違反している可能性が高い。米国側が求めていた農産品の関税引き下げついて最初に交渉カードを切ってしまったことで、日本は“守り…
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韓国の半導体産業、世界の供給網への影響も“空騒ぎ”
8月8日、半導体材料3品目の個別許可後、最初の許可が下りたとの発表があった。「韓国の半導体産業に大打撃」、「世界の供給網に影響を与える」というのは不安を煽り過ぎだと言わざるを得ない。
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なぜ韓国の「ホワイト国除外」で“空騒ぎ”するのか
8月2日、日本は韓国をホワイト国から除外する閣議決定をし、「ホワイト国」「非ホワイト国」といった名称を変更すると発表した。元・経済産業省貿易管理部長の細川昌彦氏は、これまで4回にわたり、今回の一連の措置に関する誤解を指摘…
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補足解説3:誤解だらけの「韓国に対する輸出規制発動」
「韓国に対する輸出規制発動」に関する問題で、「日本の措置はWTO違反ではないのか」「世界の供給網に大打撃になるのではないか」といった声が聞かれる。だが、かつて経済産業省貿易管理部長としてこれらの問題に対応してきた細川昌彦…
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補足解説2:誤解だらけの「韓国に対する輸出規制発動」
7月4日、韓国に対する「輸出規制」の焦点となっている3品目について、「個別許可」がスタートした。個別許可になると、半導体素材の供給に支障が出てきて、韓国企業の生産に大打撃になるとの報道がある。果たしてそうだろうか。世耕弘…
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補足解説:誤解だらけの「韓国に対する輸出規制発動」
本日朝に配信した、元・経済産業省貿易管理部長の細川昌彦氏の記事「誤解だらけの『韓国に対する輸出規制発動』」は、大きな反響を呼んだ。同時に、読者からのさらなる疑問が寄せられた。それが、今回の措置の理由だ。「韓国人元徴用工の…