バフェット曰く「雑音に惑わされるな」

 もうひとつの大切な情報源はウォーレン・バフェットだ。バフェット率いるバークシャー・ハサウェイが毎年開く株主総会には4万人近い株主が押し寄せ、ネブラスカ州オマハのホテルはいつも満杯になる。チェスキーとバフェットとのかかわりといえば、株主総会の際に来場者に宿を提供するくらいのものだった。

 しかし、教えを乞いたかったチェスキーは、バフェットに連絡を取り、オマハに行くので一緒に昼食を食べてくれないかと願い出た。バフェットは受け入れてくれ、その昼食は4時間半にも及んだ(「僕は1時間のつもりだった。最初にオフィスで1時間ほど過ごして、それからバフェットが『じゃあ昼めしだ!』って言うから、僕は『お願いします』みたいな感じで。最初の1時間が昼ごはんの代わりなのかと思ってた」)。

 バフェットの一番大切な教えは、雑音に惑わされるなということだ。「バフェットはオマハのど真ん中に腰を据えている。そこには株式市場もマスコミもない。1日中なにかを読んで過ごしてる。ミーティングはせいぜい1日に一度くらいで、考えることに時間を費やしている」とチェスキーは説明する。

 オマハからの帰り路で、チェスキーはバフェットとの時間を振り返って4000字もの覚書を書き、チームに送った(実は、バフェットも同じような経験をしている。チェスキーくらいの歳の頃、バフェットはディズニーの本社に行き、幸運にもウォルト・ディズニーその人と長時間話し込んだことがあった。若き投資家だったバフェットもまたその経験をこまごまと書きつづった。「今もそのときの記録を持っているよ」とバフェットは語っている)。

著者プロフィール

著者=リー・ギャラガー/フォーチュン誌アシスタント・マネジング・エディター。フォーチュン誌が選ぶ「最もパワフルな女性サミット」の共同議長を務め、「40歳以下の40人」も担当。CBSの「This Morning」、MSNBCの「Morning Joe」ほか、CNBCやCNNでもコメンテーターを務めている。ニューヨーク在住。