出澤剛社長CEO(最高経営責任者)を支える「知られざるナンバー2」、慎(シン)ジュンホ取締役CGO(最高グローバル責任者)。韓国ネイバーの創業者である李(イ)ヘジン氏から「日本市場で検索事業を成功させる」というミッションを与えられ、2008年5月に来日した。

 LINEの前身である第2次の日本法人、ネイバージャパンに検索事業トップとして合流し、「社風」と言うべき組織の土壌を築いた。

 韓国企業の日本法人ではあるが、日本の文化に体を合わせ、深く浸透していく「カルチャライゼーション」を掲げ、韓国本社の論理や成功体験から一線を画した「自主独立」の体制へと導く。

 一方で、慎取締役は日本で検索事業を成功させるためのチーム形成でも貢献。特に、現在取締役CSMO(最高戦略・マーケティング責任者)を務める舛田淳氏の採用は、LINEの誕生や成長にとって最も大きな要素の1つと言える。舛田取締役は、出澤社長、慎取締役とともにトロイカ経営の一角を担うキーパーソンだ。

 連載3回目は、この慎取締役と舛田取締役との出会いに着目した。(文中敬称略)

(「LINE上場、知られざるナンバー2 慎ジュンホ(1)」「LINEを生んだ土壌、8年前の英断 慎ジュンホ(2)」からお読みください)

貢献を物語る慎の持ち株比率

 6月10日、EDINETで公開されたLINEの有価証券届出書。今まで明かされなかった多くの事実を含む膨大な文章の最後に、現在のLINEの主要株主一覧が載っている。

 ここに、取締役CGO(最高グローバル責任者)の慎(シン)ジュンホがLINEにとって、いかに大きな存在であるかが示されている。

 株主1位は親会社である韓国ネイバーで約87%。後に個人が続くが、2位は慎で5.12%もの持分比率がある。ネイバー創業者の李(イ)ヘジンの2.78%(3位)をも上回り、個人としては圧倒的な存在感を見せている。

 LINEが生まれる土壌を築いた慎の貢献が可視化された格好。慎は、チームの形成でも大きな貢献をしていた。

6月10日に公開されたLINEの有価証券届出書。慎ジュンホ取締役CGOは株主として大きな存在感を示す