LINEが今年7月、東証1部とニューヨーク証券取引所に同時上場する。その時、LINEは一気にグローバル企業としての顔を覗かせる。韓国ネット大手、ネイバーの日本法人がなぜ、LINEというヒットを生み出せたのか。一切、表に出ることのなかったLINEナンバー2のシン・ジュンホ氏とは。LINE誕生の秘密から、 絶妙なバランスでグローバル化を推進する日韓融合のマネジメント「トロイカ経営」、そして上場の裏側まで、知られざるLINEの真の姿に迫る。
シリーズ
LINE上場、「トロイカ経営」の実像

完結
7回
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「LINEは日本企業」、韓国親会社トップが言明
日米同時上場を果たしたLINE。その親会社、韓国ネイバーの創業者でLINE取締役会長も務める李海珍(イ・ヘジン)氏に、「LINEの国籍」について突っ込むと、「LINEは日本の会社」だと言明した。その心は。
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LINE上場、親会社ネイバー創業者が初めて語る
ニューヨーク証券取引所と東証1部に上場し、公募価格を上回る初値を付けたLINE。その親会社である韓国ネット最大手、ネイバーの創業者である李(イ)ヘジン氏が、海外メディアのインタビューに初めて応じた。
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LINE開発前夜、振り切った「決断」
2011年6月に登場したLINEは、本格開発が決まってからわずか約1カ月半のという驚異的な短さで世の中に出た。検索事業を捨て、メッセージアプリの開発にすべてを注いだ慎ジュンホ氏の「決断」に焦点を当てる。
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LINE開発の引き金となった「暗黒時代」
LINEの開発に着手した2010年まで、LINEの前身であるネイバージャパンはしばらく、ヒットが出ずに赤字がかさみ、苦悶の日々を過ごしていた。だが、この「暗黒時代」があったからこそ、LINEの開発につながる。
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LINEチームの形成、“戦略家”との出会い
LINEの慎ジュンホ取締役は、社風と言うべき組織の土壌を築いた。一方、日本で成功するためのチーム形成でも貢献。“戦略家”である舛田淳取締役の採用は、LINEの誕生や成長にとって最も大きな要素の1つと言える。
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LINEを生んだ土壌、8年前の英断
LINEは7月15日(日本時間)に日米で同時上場する。「前代未聞の連続」を重ね、1つの節目に至ったLINE。その前身であるネイバージャパンは、LINEという独自の大ヒットを生む土壌をいかにして育んだのか。
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LINE上場、知られざるナンバー2
LINEの上場まで秒読み段階に入った。だが、LINEの成長を生んだ日韓融合のマネジメント「トロイカ経営」はあまり知られていない。その一角を担う取締役で、LINE誕生の起点となった慎ジュンホ氏に迫る。
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全8回