前回(「「未来の壮絶な失敗」、リアルに想像できますか?」)に続いて、プレモータム・シンキングを駆使して、ずるずると課題を先延ばししてしまう「現在バイアス」の罠から逃れる方法を見ていこう。

 前回は、下の4つのステップのうち、①の未来の失敗像をリアルにイメージするところまで進めた。

  1. 目標に対して大まかなプランを立てたら、未来の失敗をリアルにイメージする。
  2. 未来の失敗に至るプロセスを時系列で丹念にたどりながら、失敗の原因や問題点を抽出する。
  3. 失敗の原因や問題点を防ぐ新しいプランを立てる。
  4. 最後に、進捗状況をチェック(レビュー)しながら、確実に遂行していて成功のゴールに向かう。

 ここからは次の、②失敗の原因や問題点を抽出するステップに入る。

 これが、「未来の失敗」を未然に防ぐための対策になる。未来の失敗に至るプロセスを時系列に従って丹念にたどりながら、潜んでいる原因や問題点をあぶり出すのだ。

 このケースで言えば、会議当日の「Xデー」に至る途中経過を時系列に従ってイメージすることで、潜んでいる原因や問題点が見えてくる。

 Xデーの失敗までに、未来の失敗の原因や問題点が少しずつ積み上がっているはずだ。 これらはスタート時点(現在)には顕在化していなかったもので、プレモータム・シンキングの手法を使わなければ一般的には見逃されてしまうことが多い。

知らず知らずのうちに、当日(Xデー)まで失敗の原因は積み上がっていく

 具体的には、会議に至るまでの2つの中間地点の情景を想像してみる。

 ここでは、会議の半月前と1週間前といったところだろう。中間地点の数を増やしすぎるとイメージが散漫になるので、2つほどあれば十分だ。ここでも、独白スタイルを交えてイメージを膨らませていく。

 次のページから、詳細にプレモータムしていこう。

「プレモータム」という方法論をまとめた『先にしくじる