日本と中国のパネルメーカーは協力の余地あり

アップルが有機ELディスプレーを採用すると報じられ、有機ELパネルへの注目が急速に高まっています。中国のパネルメーカーも有機ELへの投資を相次いで明らかにしていますが、今後、中国でも一気に生産が広がるのでしょうか。

:中国のディスプレー産業は、グローバル規模の産業発展に関与する中で、有機ELなど新しい技術の開発や応用をとても重視しています。中国で有機ELパネルが広がり始めた背景には、最近成功しているスマホメーカー、例えばファーウェイやOPPOなどがハイエンド機種に力を入れてきていることがあると思います。こうしたメーカーが中高級機種に有機ELパネルを採用するようになっており、しかも海外への輸出でも成功しています。ただ、韓国や日本に比べるとまだ生産面などの技術の蓄積が足りないと感じます。

中国最大手のパネルメーカー、京東方科技集団(BOE)も現在、四川省成都市で建設している新しいラインで有機ELパネルを生産すると公表しています。

:BOEは有機ELについて3段階で考えていると思います。第一段階は現在の成都の設備を使って試作し、第二段階として内モンゴル自治区オルドス市の工場で小ロット生産、第三段階で現在成都に建設中の第6世代ラインで有機ELパネルの量産に入るというものです。第6世代のラインでは折りまげることができるフレキシブルも作る考えです。

 有機ELパネルに関して言えば、韓国メーカーが一歩抜け出ているかと思います。先ほども申し上げましたが、中国メーカーは投資能力はありますが、さらに技術を蓄積していくことが必要です。一方、日本のメーカーは早くから研究開発を進めてきました。この部分では中国のパネルメーカーと協力する余地がまだあると思います。