「買ってよかった!」と思わせる物語

 シンボリック・ストーリーの3つのタイプの残る2つ、「人的資源タイプ」と「組織資源タイプ」の効果も、簡単に紹介しておきましょう。

 創業者や伝説的な技術者、著名な顧客などの物語から派生する人的資源タイプのシンボリック・ストーリーは、自分の購買決断は正しかったのかという、買い手の「認知不協和の解消」に絶大な効果を発揮します。「この企業から買ってよかった」「この企業なら間違いない」という信頼感を獲得することは、企業の永続性にとって、ことのほか重要な資産となります。

 継続的にカイゼンを促進していく組織風土やオペレーションなどの、組織資源タイプのシンボリック・ストーリーは、社内において「ミッション(重要な任務)効果」を発揮します。「組織のクセ」としてミッションが定着し、行動原理になった時、このミッションは顧客からの信頼だけでなく、そこで働こうと応募する人たちにも確実に伝播されて普及していきます。そのミッション効果が現場のオペレーションを永続的に深化させていくことにつながっていきます。

『物語戦略』発刊記念トークイベント

日経BP社は6月14日(火)夜、東京・早稲田の早稲田大学早稲田キャンパス内で無料セミナー「物語戦略で勝つ」を開催します。

早稲田大学ビジネススクールの内田和成教授ほか、『物語戦略』の監修者・著者が登壇し、シンボリック・ストーリーを武器にする戦い方を解説します。皆様のご応募をお待ちします。

お申し込みはこちらから。

■日時:2016年6月14日(火) 19:00~21:00(18:30開場)
■会場:早稲田大学 早稲田キャンパス 11号館501教室
    (東京都新宿区西早稲田1-6-1)
■参加費:無料(事前登録制)
■定員:約200名

著者:内田和成 早稲田大学ビジネススクール教授
東京大学工学部卒業。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。日本航空を経て、1985年ボストンコンサルティンググループ(BCG)入社。2000年6月から2004年12月までBCG日本代表を務める。2006年から現職。



著者:岩井琢磨 コミュニケーション戦略プランナー
早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了(MBA)。広告会社に入社後、インストア・プランナー、クリエイティブ・ディレクター、ブランドコンサルタントなどを経て現職。製造業、流通サービス業界を中心に、企業ブランド戦略および企業コミュニケーション戦略の策定・実行支援のプロジェクトを数多く手がけている。



著者:牧口松二 マーケティング・ディレクター
早稲田大学大学院商学研究科修士課程修了(MBA)。広告会社に入社後、ブランドコンサルティング会社の創立メンバーに加わり執行役員に就任。その後現職。製造業、流通業、店舗型サービス業界を中心に、事業戦略、ブランド戦略の策定・実行支援、サービスクオリティマネジメントなどのプロジェクトを数多く手がけている。