マイナス金利の導入、ISの大規模テロ、パナマ文書の漏洩…。
2016年も、予測不能な出来事が起こり続けている。
入念にリスクを予測しても、想定を超える事態が出現する環境では、従来型の合議的意思決定はほぼ意味をなさない。
アイデアがあれば実行し見込みがあれば突き進み、なければ朝礼暮改で撤退する――。
不確実な時代に生き残れるのは、そんなスピード経営を極めた企業だけだ。
先進企業の即断即決術を取材した。強い会社はもう、会議なんてしない。
シリーズ
強い会社は会議がない 即断即決の極意

完結
4回
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経営判断、迷ったら「占い」に頼るのも吉
「会議なしの即断即決経営」をするための奥の手として、「占い」を活用している経営者も実は多い。占いはある意味、数千年のデータを基にした統計学の一種。経営者の決定を後押しする重要なツールとして今でも活用されている。
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ユニークなルールで決断する
意思決定の迅速化が求められているのは、グローバル企業やエクセレントカンパニーだけの話ではない。地方の有力企業や新興企業でも独自ルールを基に即断即決を実践している経営者がいる。具体例を紹介しよう。
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ここまでできた! 経営判断を下す日立のAI
日立製作所が「経営判断」をサポートする人口知能(AI)を開発している。議題を打ち込むと、1000万件もの情報をネットから集め分析し、わずか80秒で回答を出す。メカニズムの詳細を追った。
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シャープがハマった「VUCA時代」の罠
マイナス金利の導入、「イスラム国」の大規模テロ、パナマ文書の漏えい……。予測不能な出来事が起こり続けている。こうした解析不能な経営環境を示す言葉として、「VUCA(ブーカ)」という単語が頻繁に使用されるようになってきた。
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全8回