「?」で「枝好きモンスター」をやっつける

 次もまた、タイプの違う2つの悩みの声だ。

「話が脱線する人の対応に常に困っています。本筋に戻すのに体力がかかります」
「会議の終盤に、そもそも論になり、話を振り出しに戻す上席がいる」

 このタイプのモンスターを筆者は、「枝好きモンスター」と呼んでいる。本質の「幹」ではなく、どうでもいい「枝」をつかみやすいからだ。

 やっかいなことに、役職が上の年配者が多いから、制御するのにやっかいだ。

 原因は、よく言えば人生経験が長いため、あちらこちらに気がつく。悪く言えば、感度(センサー)が鈍ってきているので、最も重要な骨太の「幹」が見極められなくなっている。

 対策は、議長が考え抜いて議題を事前に相談しておくことだ。その際、制約時間内でいくつまでできるかを一緒に考えさせるといい。

 つまり、時間がないので、議題は絞り込むべしという作業に巻き込むのだ。

 もう一つの解決策は、議題のシャープ化だ。会議は議題に対する答えを出す場である。ということは、議題は疑問文でなければならない。ということは議題には「?」がついていなければならない。

 筆者が会議セミナーで、毎回直接確認しているが、議題に「?」がついている受講者はほとんどいない。

 では、どんな議題を用意しているかというと、「◯◯◯について」という議題になっている。

 これでは、答えが出ない。「◯◯◯について」だと答えを求めるというより、感想とかこれまでの経験を述べるだけでもいいような、あいまいさが残る。

 枝好きモンスターは、この甘い脇につけ込んで、枝に食らいついてくる。

 もし、議長たる読者が「◯◯◯について」という議題で、枝好きモンスターの助長を許しているようなら、それはモンスターを責められない。議長の議題設定力を見直し、猛省していただきたい。シャープな議題(問い)は、殺虫剤のように枝好きモンスターを駆逐することができるのだから。