会議の議題が、枝にそれないためには?

その①:「?」を付けて、疑問文化する
 会議の質、つまり「長く薄い会議」か「短く濃い会議」かは、議題で決まる。そこで、重要になるのが、どうでもいい「枝」の議題ではなく、いかに本質的な「幹」の議題をつかまえるかだ。

 言うのはカンタンだが、これが難しい。これまでの会議を点検してみてほしい。こんな状況は思い当たらないだろうか。

  • 議題から逸れた内容ばかり論じてしまう
  • 議題を論じているが、どうでもいい結論に至る

 上のどちらも「枝」の議題をつかんでしまっている。何としても「幹」の議題をつかまえよう。

 ここで、当たり前すぎる「会議」の大前提を振り返りたい。先述した通り、「会議」とは、以下の連続だ。

議題(問い)→答え

 議題があって、その答えを論じるのが、「会議」なのである。

 ということは、議題は必ず「問い」でなければならない。
 「問い」ということは、「疑問文」でなければならない。
 「疑問文」ということは、末尾に疑問符である「?」がついていなければならない。

 そこで、あなたの会社の議題を見直してみてほしい。その議題の末尾に疑問符である「?」はついているだろうか。その議題の末尾が、「?について」なんていう議題になっていないだろうか。

 議題は、論じる点。つまり、論点だ。論点とは、「問い」である。

 一刻を争う災害時に、「和暦か西暦のどちらにすべきか?」という論点か、「島民全員を救出するために、何隻の船をどこから集めればいいのか?」で論じ出すかでは、その答え(会議)の内容に大きな差が出てきてしまうのだ。

 「幹」をつかむために、まずは必ず疑問文にしよう。さらに、具体的にキレのある論点の出し方について、3つダイジェスト紹介していこう。

その②:2つを比較する
 「比較」すると「幹」の議題がつかまえやすくなる。比較の公式は次の通り。引き算だ。

[比較の公式]
 A−B=C(差分)

 「?について」の議題だと、会議の空気自体がぼんやりしてしまう。「(比較して)?なのか?」などの疑問文化を行い、答えを出すことを心がけよう。

 続いて、3つ目の「幹」の議題をつかまえるポイントを解説していく。

その③:数字を入れる
 我々は、普段買い物をする中で、まず値札という「数字」を見るクセがついている。子供の成績でもゴルフのスコアでも、まず注目するのが「数字」だ。「数字」は、冷徹で具体的で何よりも説得力がある。

 「議題」に「数字」を入れるとぐっと締まってくる。論じる内容が、「濃く具体的」になるのだ。

 「数字」がある論点は、力が入りやすい。オリンピック開催の論点はいつだって、メダルの「数」はいくつか? だろう。

 私たちは、物心が付いた時から大人になるまで、テストの点数や運動会徒競走の順位、学力偏差値、毎月の給与額、ゴルフのスコアなどがあるとムキになる。

 そう、数字を使うことで「ムキになる」という引力を上手に利用し、議題化してみよう。「濃い会議」に近づくことは間違いない。キレのある「議題(論点)」は、場数をこなし、「濃い会議」を経験することで、研ぎ澄まされてくる。

 議題(論点)は、具体的になればなるほど、キレが出てくる。具体的とは2つを指す。

 1つは、「数字」。もう1つは、「名前」だ。

 「数字」も「名前」も口にする、文字にすると責任が伴ってくる。だからこそ、両者を議題に入れると、俄然、具体的になってくるのだ。