たった一言で会議の流れが変わる?

活用例(1):「思考拡大」の硬軟ファシリテーション

 進行前半の「思考拡大」を見てみよう。「思考拡大」の時間に余裕があり、なるべくチームの主体性に任せて意見を引き出したい。この段階では強制力は弱めでいい。つまり、「質問」が効果的だ。

 ファシリ例:「いくつかアイディアが出てきましたが、それだけでいいですか?(マトリックス内1a)

 一方、「思考拡大」の時間が経過しているのに、議論が硬直化している場合は、強制力を働かせていい。つまり、「指示」だ。
ファシリ例:「議論が1点に集中しすぎ。そこはいいので、他の点も議論しなさい」(マトリックス内1d)

 進行度合いと会議の空気で、参加者が動く適切な言葉は異なるのだ。

活用例(2):「議論整理」の硬軟ファシリテーション

 「思考拡大」を経て、「議論整理」に入ったとしよう。とりわけ、ここでは「助言」に焦点を当てたい。「思考拡大」で熱くなった参加者は、議論を整理するのが苦手だ。このままだと、会議の行方が混沌としてしまう。

 そんな時は、選択肢やポイントを2〜3にまとめてあげると、参加者はラクになる。会議参加者が議論の迷子になり始めたら、「助言」をしてあげよう。

 ファシリ例:「これら発言をまとめると、AとBの2つに絞られてこないかな」(マトリックス内2b)

 選択肢やポイントを「A案(意見)」「B案(意見)」と分けていくことで、どちらを採るべきか等に議論が移りやすい。その瞬間が、「議論整理」された瞬間なのだ。

 「ファシリテーション」は、「時間」と「空気」を読みながら、チームを誘導するものだ。そのため、難しい技術であるし奥が深い。上達は実践あるのみだ。

 ただ、紹介したマトリックスを活用することで、上達へ向け大幅なショートカット(近道)が出来ることをお約束する。同年代と差をつけたい40代諸君。会議で試し、チームの力を引き出してみていただきたい。

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