質の高い「質問」をする公式があった!

【「50代部長」を唸らせる質問】

Step2:何かを比較して、質問する

 ようやく「質問」のチャンスが来たら、直感にしたがって何でも質問しよう。素朴な疑問でも何でもいい。例えば、常識を問う質問などは入りやすい。どの会社でも「会社の常識は、世間の非常識」というところがある。

 「50代部長」は、会社に近く、世間から離れてしまっている。「20代新人」は、会社から遠く、世間に近い。ここを利用するのだ。自分の人生での「自分の常識」から、「会社の非常識」を問う質問は、新人だからこそできる。

 そうやって「質問」することに慣れたら、徐々に「質」を上げていこう。では、どうやって質を上げていくのか。

 以下が質問の質を上げる公式だ。

 素朴な疑問がかわいいと思ってもらえる特権も数カ月で失効する。次は、「2つを比較」して、「何が? なぜ? どうしたら?」とデキる質問をつくってみよう。

 「50代部長」は常に何かを比較して悩んでいる。大抵はこの2つだ。

 「理想の目標」vs「現状の実績」

 「優位な競合他社」vs「劣後している自社」

 左側と右側にギャップがあるので、これをどう埋めるのかを常に考えている。

 そのギャップを埋めるための質問には、「What(何が)」「Why(なぜ)」「How(どうしたら)」がある。

  • What(何が):何が原因でしょうか?
  • Why(なぜ):なぜ、こんなに差があるのでしょうか?
  • How(どうしたら):どうしたら、差をつめられますか?

 2つを比較することで「50代部長」の悩みや立場を想定できる。そこに関して、「何が?」「なぜ?」「どうしたら?」と問うことだ。

 そうすることで、会社が抱える大きな問題に触れることができるし、部長を唸らすことで、自己アピールにもつながる。

質問の質をもっと高めるには?

 聞き方にも順番がある。「What(何が)」→「Why(なぜ)」→「How(どうしたら)」の順番で聞くと、問題の本質に迫る質問になって好印象を残せる。

 例えば、営業会議で「理想の目標」と「現状実績」にギャップがあり、部長が議長となり対策を議論している。しかし、新人としては何も知識がなく、発言すらできない。

 そんな時、会議後半で「何か質問ありませんか? 新人の方も何でも聞いてください」とのサインがあった。

 もう一度言うがサインを逃してはいけない! さあ、間髪を入れずに質問をしよう。

 What(何が):「あの、目標と実績にギャップがあるとのことですが、一番大きいギャップは具体的に何でしょうか?」→問題を特定するための質問

 Why(なぜ):「次に、その大きいギャップが生まれてしまったのはなぜでしょうか? 要因を教えてください」→問題の原因を探る質問

 How(どうしたら):「では、その要因を解決するため、どうしたらいいのか? 今までやってきたこと、これからやろうとすることを教えてください。これからやろうとすることで、私ができることがあれば参加させていただけませんでしょうか」→問題解決に向けた前向きな質問

 これら3つの質問をするたけで、「50代部長」からは、「あの新人、なかなか問題の本質を突いて前向きなやつだな。今度プロジェクトメンバーに入れてみるか」などの印象を残せるかもしれない。

 「20代新人」のルーキーにとって、「50代部長」は雲の上の存在とも言える。野球で例えるなら、大リーグの4番バッターだ。そこで怯まず、果敢に内角を直球で攻めていこう。

 直球とはもちろん、キレのある質問だ。相手のためにもなり、自分のためにもなる。

 職場において新入社員(ルーキー)は、即戦力に程遠くても新鮮な風を運んでくれる一輪の花だ。新年度が始まって、ようやく周りの景色も見えるようになってきたころには、現場の会議に引っ張り出されることもあるだろう。

 そんな時は、機会を逃さず積極的に質問をしよう!

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