たった1枚でも、実行が難しいワケ

 筆者は、会議術受講者にこの1枚フレームを紹介し、1カ月後に実行したレポートを必ずもらうようにしている。

 膨大なレポートを分析すると、ダメ会議の現状と改善するプロセスがくっきりと浮かび上がってくる。一部意見を紹介しよう。

【会議前】

 「会議を3種に分けて、人選するなんて思いもつかなかった」

 「議題の末尾に?を付けて疑問文にすることが、こんなに大変と思わなかった」

 「会議は準備がすべてだと再認識した」


【会議中】

 「冒頭で30秒ゴールを宣言すると、会議時間が半減した」

 「議長がシナリオを持つ必要性は分かったが、3シナリオは描ききれなかった」

 「活性化しない会議での付箋の使い方は、場数が必要と感じた」

 「会議後半で、収束する時間とスキルが不足しているのを実感した」


【会議後】

 「最後の3分でNEXT STEPを描く時間が事切れた」

 「議事録は当日配布したが、不足点が多く、試行錯誤が必要だ」

 たった1枚でも実現が難しいのだ。対策は、何よりも場数を踏んで、しっかり身体に覚え込ませるしか道はない。

 ただ、実現が難しい理由はほかにもある。最近、会議を取り巻く参加者の多様性が増しているためだ。

 年上部下、年下上司など下剋上さながらの環境で、20代、30代、40代、50代以上が、息を合わせなければならない。そこで次回は、世代別の「会議処世術」について紹介しよう。

会議をうまく回すために必須の「ダメ会議撲滅マニュアル」。本記事を読んで興味を持った人は「ムダゼロ会議術公式サイト」からダウンロードしてください。