楽天の三木谷氏が絶賛する、ある方法

 楽天の三木谷浩史会長兼社長も、また日本を代表する経営者だ。

 「楽天経済圏」を標榜し、ネット通販や金融、球団経営など幅広い事業を手掛けている。そんな多様なビジネスを束ねるには、繰り返し、楽天の考えを共有する必要がある。考えを共有するコミュニケーションのために、三木谷氏が重要視したことは何か。

 それは毎週、定例時間に全社員が一同に会しての会議(朝会)だ。

 インターネットサービスを推進している会社なので、テレビ会議、インターネット会議に偏りがちに思えるが、三木谷氏は、こう言って譲らない。

 「ライブで行う週一度の朝会に匹敵するほどのインパクトがある技術に出会ったことがない」(出典:三木谷浩史著『楽天流』講談社)

 テクノロジーを生かして発展してきた会社が、情報共有コミュニケーションで、最もインパクトある技術が、アナログ的なライブ(顔を合わせる会議)であると言明しているのが興味深い。

 これら賢者の会議のやり方を今一度振り返ってみよう。

  • しっかりした事前準備で首脳会議の時間を効率的に使う「シェルパ」
  • 多様な視点を重要視する「孫正義会長兼社長」
  • 情報共有のために対面会議を最強技術として活用している「三木谷会長兼社長」

 例に挙げた賢者たちは皆、「会議」の重要性を認識し、実践している。

 会議を行うことでチーム間での意思疎通が実現され、多様な視点から思わぬアイディアや解決策が生み出されるのだ。

 うだつの上がらぬ経営者が言うならば説得力はないかもしれない。だがこれらは、信頼を集め、実績を出しているトップランナーのやり方だ。彼らは、上手に「会議」を活用し、意思決定や意識共有を図っている。

 こうして見ると、会議をボヤくだけのビジネスパーソンとの差はあまりにも大きい。

 その差は、一体何だろうか。なぜ、多くの会議はうまく機能しないのだろうか。次回は、会議がうまくいかない要因を時間軸で突き止めていく。