上の図を見比べてもらいたい。こうしてみると、「インテリジェンス」の方が圧倒的に情報価値が高い。

あなたの会議では、新鮮な情報が生み出されているか?

 会議で生きた情報(インテリジェンス)を生み出しているか。
 冒頭で問いかけた「新鮮な情報」とは、もちろん「インテリジェンス」のことを指す。対して、「鮮度のない情報」が「インフォメーション」だ。

 例えば大学受験の場合、次の入試に出る問題の情報は、一部の作成者しか知り得ない。それこそが多くの受験者にとって知りたい「情報」だろう。

 過去問題集の通称「赤本」には、過去の問題を分析した公開情報がつまっているが、これは、数千円で誰もが買い求めることのできるもの。つまり「インフォメーション」と言える。

 一方、次の入試問題ズバリの情報は、一部の作成者が極秘会議で練り上げている。それこそ新鮮で価値ある情報、つまり「インテリジェンス」である。このインテリジェンスは有識者が集い、いくつもの会議を経て、つくり上げられる。まかり間違って情報が漏れでもしたら大変な問題だ。

 そこで「(会議の)中身が薄い」と嘆く諸氏に、今一度、問いかけてみたい。

「会議で新鮮な『情報』を生み出しているだろうか」

 他人に聞かれたくない、決して漏らしてはならないほど価値ある情報を、会議の場でつくり上げているだろうか。こうした情報(インテリジェンス)は、ビジネス上極めて大切な「資源」であり、「武器」にもなる。

 一方、単なる「情報(インフォメーション)」を得たいなら、インターネット上をブラついたり、ググったりすればいい。そこで大抵のことが分かる。企業情報なら、株価や業績、企業方針などが拾えるだろう。

 ただ、それらはしょせんオープンに公開されている過去のインフォメーション(情報)にしか過ぎない。本当の価値ある生きた情報(インテリジェンス)は公開されていない。

 企業トップが抱える悩み、複雑に絡んだ社内の人間関係、次の人事、ライバルに知られたくない自社の強みと弱み、未来予測に対する本音などは、簡単には手に入らない生きたインテリジェンス(情報)だ。

 その生きたインテリジェンス(情報)はどこにあるのか。それは、人間同士が集う会議の場だ。

 人間同士が論じ合う会議には、インテリジェンス(情報)が集まりやすい。それなのに、あなたは日常の会議でインフォメーション(情報)ばかりを論じていないだろうか。

 過去情報などのインフォメーション(情報)は事前にメールで送っておけばいい。これから起こる未来への予測、対面した場で人間同士、参加者が交わすからこそインテリジェンス(情報)に練り上がっていくのだ。

 インテリジェンス会議とは、頭のいい人が集まることや、知性的な議論を言っているのではない。その会議でしかつくり上げられない情報(インテリジェンス)を生み出しているかが肝要なのだ。インテリジェンス(情報)が集まる会議を目指していこうじゃないか。

 では、他社はどんな会議をしているのだろうか。次回は、会議を上手に利用しているトップランナーたちの事例をご紹介しよう。