沖縄出身の人材をうまく生かす

平川社長:私も高原さんと同じ境遇で沖縄に来て、ゼロから会社を立ち上げてきました。例えば1あったものを大きくして10にしたのではなく、何もないところから作りました。だから大変さがわかるんですよ。ゼロから作ったところに惹かれて今回沖縄SVをサポートしようと思ったんです。

 沖縄にとってITは新しい産業です。沖縄県での労働者人口は70万人前後なんですが、IT系で働いている方は2~3万人程度なんですね。人数比でいったら4%で、まだまだもの足りない数です。これをもっと増やしていく意味で、沖縄全体でIT産業を根付かせる使命感を今まで以上に持って行動していく必要があると思います。統計上では沖縄は全国と比較し仕事の生産性が低いというデータがありますが、情報をインプットする量と質に他県とギャップがあるだけで、そこの頻度を高くし小さい頃から吸収していければ改善するはずです。

 我々は今、小学生を対象にプログラミング学習を行う「CA Tech Kids(シーエーテックキッズ)」を始めていますが、ちゃんとした形を提供することが沖縄の未来につながると思っています。沖縄の方は物事に対し前向きで素直で丁寧さがあります。なので吸収できる環境が整えれば東京にも負けないポテンシャルはあると思います。

高原:沖縄SVにも沖縄出身の選手が多くいますが、やっぱり素直ですよね。こっちが話すことに対してしっかりと受け入れてくれて、頑張って形にしようという姿を見せてくれます。普段の生活と仕事はやっぱり違うので、自分が要求したことに対してしっかりと答えを求めます。きっと今まで言われたことのないことを言われているという所があると思うんですね。

 当然初めてのことにぶち当たると上手く対応できず、今まで出来たことが出来なくなるという現象は出たりします。ただ、その壁を越えなくてはいけない。あまり言われ慣れていないと思うんですが、それは僕の前では関係ないこと。落ち込むこともあるかもしれませんが、そういう時に励まし合って声をかける仲間が周りにいることで乗り越え、今までとは違うレベルアップした形が見えてくると思います。サッカーはチームスポーツですので、苦しい時に支え合う大事さを感じ取ってほしいですね。

平川:我々の仕事はサッカー選手ほど才能や身体能力は関係ないと思うので、ある程度インプットすれば出来ることと思うんですが、それをどう突き動かすかだと思うんですね。感情を突き動かすというか、それをするだけでもだいぶパフォーマンスが変わるんですね。

 私たちは主に東京や仙台、ベトナムなどと仕事をしていますが、遠隔にいるとやはり心の距離を感じることがあります。面と向かって話をしてコミュニケーションを取らないと仕事の生産性は下がりますし、逆にこの人達のために頑張りたいと思えれば生産性は上がると思います。人間関係をいかに円滑にするのかが大事だし、意識しているところでもあります。