
ハイサイ!
沖縄SVの高原直泰です。日経ビジネスオンラインでの本連載ですが、前回から数カ月空いてしまったことをまずお詫び致します。
うるま市に移住してから、あっという間に半年以上が過ぎました。実際はあっという間も感じないくらいの時間経過の早さでした。「選手・監督・社長」の三足のわらじを履く生活も、失敗と試行錯誤を繰り返して、何とか新天地で順応できるようになりました。
試合では選手として背番号10を背負いながら先陣を切ってプレー。その傍らで監督としてフィールド全体に目をやり、戦術だけではなく選手それぞれの体調や動きなどを把握し、ピッチ上で常に指示を出さなくてはいけません。
おかげさまでチームは沖縄県3部北リーグで全勝し1位をキープ。また7月に開催された第52回全国社会人サッカー選手権九州大会では接戦を制し、10月21日から愛媛県で開催される全国社会人サッカー選手権大会への出場を決めました。この大会で3位以内に入れば、来月行われる全国地域チャンピオンズリーグ2016(通称、地決)への出場権を獲得できます。
社長としても、沖縄県内のいろいろな集まりで沖縄SVのプレゼンテーションをさせていただける機会が多くなり、たくさんの沖縄の方々に、沖縄SVの取り組みを知っていただけるようになりました。
先日もG1沖縄フォーラムに参加しました。そこでは堀義人さん(グロービス経営大学院学長/グロービス・キャピタル・パートナーズ代表パートナー)、平田大一さん(公益財団法人沖縄県文化振興会理事長)、 松下浩二さん(ヤマト卓球代表取締役社長)、 安永淳一 さん(沖縄バスケットボール取締役)などと、沖縄でのスポーツの可能性などについてデイスカッションさせていただきました。サッカー界だけでなく、異業種の方々と交流することで自分自身の今後の経営者としての見地も広がり、大変有意義な時間を過ごせました。
スポーツ産業の拠点に沖縄を

その沖縄に今、スポーツ界の重鎮たちが続々と訪れています。
10月1日には、全3回にわたる「沖縄スポーツ産業クラスター検討会議」の第1回が、内閣府沖縄総合事務局で行われました。沖縄のスポーツ産業を発展させるため、県内外から産学官の関係者が集う意見交換会で、僕たち沖縄SVも参加しました。今回はゲストスピーカーとしてスポーツ総合研究所代表取締役の広瀬一郎氏、日本政策投資銀行参事役の桂田隆行氏がいらっしゃいました。お二人の言葉は熱いエネルギーに溢れていました。
産業クラスターとは、企業や大学、自治体などが集まって連携し、特定の分野に新しい事業が次々と生み出されるよう環境を整備し、イノベーションを起こそうと働きかけるものです。その中で沖縄はスポーツ産業の拠点として最適の場所とされています。
地理的に見ても沖縄は東アジア圏のハブに位置しています。2020年の東京五輪をはじめ2018年の韓国・平昌冬季五輪、2019年に日本で開催されるラグビーW杯、2022年の中国・北京冬季五輪など、アジアで次々とビッグイベントが控えています。そんな中、温暖な気候でトレーニングができる沖縄はきっと注目されるでしょう。
Powered by リゾーム?