4月初旬の連載再開1本目の直後に、今季から昇格参戦したKYFA九州サッカーリーグが開幕しました。まだ4節を終えた段階ですが、おかげさまで全勝で首位に立つことができました。
3年前のトップチーム発足時から踏ん張り続ける選手たちの献身的なプレーに、今季の昇格をきっかけに集まって来た選手たちの気迫が重なり合った結果だと思います。そこに、試合ごとに増えるサポーターの声援がさらに重なってきている感じです。感謝しつつ、気を引き締めて挑戦していきます。
ところで、先日、就職活動を控えた大学生を対象にした対談形式のイベントにお招きいただき、話をする機会がありました。カウンターパートは沖縄SVのメーンオフィシャルパートナーでもある、サイバーエージェントのグループ会社、シーエー・アドバンス社長の平川義修さんです。お互いに同世代の経営者ということもあり、親近感と尊敬が混ざった気持ちで接することが多い方です。

対談ではいくつかのテーマが設定されていましたが、個人的に2つのテーマに心を引き寄せられました。
一つは、「なぜシーエー・アドバンスは沖縄SVを応援するのか」。平川社長いわく、「私も高原さんと同じように、もともとは沖縄出身というわけではない。それなのに、高原さんも沖縄から全国を目指していく目標を掲げていて、そこに共感したからです」。嬉しい言葉でした。平川社長は以前、「沖縄から次なる人材を発掘、育てていきたい」とも言っていました。それが地元の大学で就職活動を前にした学生に向けたイベントを開いた動機でもあると思います。
サッカーは一瞬の判断がすべて
もう一つのテーマは「失敗財産」。ちょっと変わったタイトルですが、「挑戦するからこそ失敗の経験もあるはずだ、そこから得られた経験は?」という意味です。お互いに同世代の経営者同士としてそれぞれの世界で模索していますが、平川社長は「ちゃんと考えてチャレンジすれば、後悔というのはないはずだ」と仰っていました。100%同意です。
私はサッカーを絡めた答え方をしました。「仲間が見えていてしっかりパスが出せる選手と、見えていながらパスが出せない選手がいる。その差はどうしようもなくデカい」「若い選手に常々言っているのは、『試合の時にどうしたらいいか』ではなく『試合の時のために普段どうしたらいいか』を考えろ」。サッカーは一瞬の判断がすべてを決めるといっていいほどです。実際、1秒もないかもしれません。その一瞬に、自分が準備してきたすべてを賭けます。
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