ネバダ州リノでも、ラース節で

 10月25日、レッドウッドシティのオフィス近くのスターバックスでコーヒーを飲むと、吉川君が運転する車に揺られて、ネバダ州のリノに向かった。ネバダ州はカリフォルニア州の東に位置する州で、リノまでは、オフィスから車で約4時間のドライブだ。

 リノでは全米水道協会の地方カンファレンス(カリフォルニア州、ネバダ州の水道会社のためのカンファレンス)が開催されており、そこにフラクタも展示スペースを設けてあるのだ。ラースさんとマティーはいつも通り前乗りしているので、このカンファレンスの後半戦に、吉川君と一緒に援軍として合流しようというのが僕たちの算段だった。

 長いドライブの途中、サクラメントのハンバーガーショップで吉川君と特大のハンバーガー(「和牛バーガー」という、これまた日本っぽい名前のハンバーガーで、とにかく美味しかった)を頬張り、リノに到着したのは午後3時近くなってからのことだった。

特大ハンバーガー並みに加藤がデカく映ってますが、奥が吉川君です
特大ハンバーガー並みに加藤がデカく映ってますが、奥が吉川君です

 リノに来たのは生まれて初めてだが、カンファレンスが開催されているというホテルに到着して、目の前に広がる光景に僕は驚いた。ホテルのフロントドアを抜けると、見渡す限りの1階部分が、全てカジノだったのだ。ネバダ州では、合法的にギャンブルが行われており、その代表格として有名なのが、ラスベガスだ。同じネバダ州とはいっても、華やかな印象のあるラスベガスと、田舎のリノでは頭の中で全くイメージが異なっていたので、いつか仕事で行ったラスベガスのホテルと、今回のリノのホテルの雰囲気の近さ(どちらも1階部分がカジノで埋め尽くされているということ)に僕は驚いてしまったのだ。

リノのホテルのカジノ、壮観です
リノのホテルのカジノ、壮観です

 それはさておき、今回のカンファレンスにおけるメインイベントは、単に僕たちの展示ブースではなく、ラースさんのプレゼンテーションだった。翌日の朝、ラースさんがフラクタを代表して、30分のプレゼンテーションを行う枠を、展示会の運営委員からもらっていたのだ。しばらく会場をウロウロし、いくつかの会社と話をすると、僕たちは馴染みの水道公社の幹部たちと、スポーツバーに向かい、地元のビールで乾杯したあと、オニオンリングを食べてそれを夕食代わりにした。

我らがフラクタのブースへようこそ!
我らがフラクタのブースへようこそ!
…と座っているより、会場探索へ
…と座っているより、会場探索へ

 翌朝早く起きると、僕たちは会場ホテルの1階、まさにカジノの隣りに併設されているレストランで朝食を取り(いつものフレンチトーストだ)、ラースさんのプレゼンテーションが行われる会場に向かった。

 会場に入ると、40~50人程度入る部屋はほぼ満員。ラースさんはいつになく緊張している。しかし、ひとたびプレゼンテーションが始まればそこは我らがラースさん、野球ネタのジョークから会場の空気を一気に掴むと(もう読者の皆さんはお気づきのことだろう。なんのかんの、必ずスポーツネタから入るのが、ラースさんの定番なのだ)、機械学習(人工知能)を使って、どのように上水道配管の交換箇所特定を行うのか、淀みないテンポで話を展開していく。

ラースさんのプレゼンテーション、今日もいいテンポです
ラースさんのプレゼンテーション、今日もいいテンポです

 プレゼンテーションが終わると、いくつかの水道会社がラースさんや、周囲にいた僕たちに続々と声をかけてくれた。僕たちのソフトウェア・サービスに興味があるから是非一度個別に話を聞かせて欲しいと言うのだ。たくさんの名刺をポケットにしまったラースさんが、とても嬉しそうだった。

お疲れさまでした!
お疲れさまでした!

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