そうそう、5月には、カリフォルニア州の自動車運転免許を受けに行った。筆記試験にパスすると、予約を取って、路上における運転実技試験を受けることになる。それを先日受けたのだが、あろうことか、僕は落ちてしまった。学生時代はニッポンレンタカーで夜勤のアルバイトをしていたし、運転には問題が無いと思っていたので、無難な路上試験を終えて運転免許センターに帰ってきたあと、試験官に「残念だけど、今日は不合格だ」と言われて驚いた。

もっとスピードを上げろ

カリフォルニア州の運転免許を再挑戦で取得。「スピード運転」で頑張ります
カリフォルニア州の運転免許を再挑戦で取得。「スピード運転」で頑張ります

 理由がまた何ともシリコンバレーらしい。「スピードが足りない」というのだ。制限速度より遅い、だからもっとスピードを出してくれ、そしたら次回は合格にするから、と。3日後に再度アポイントを入れて、大きな道路でスピードをあげたらば、すぐに合格となった。人間不思議なもので、どうしても、この試験と自分が経営するベンチャーをつなげて考えてしまう。シリコンバレーでは、運転免許の試験官ですら、「もっとスピードを上げろ」と言うのだ。もっともっと、事業のスピードを上げなきゃいけない。そんな気がした。

 それで、ヒューストンの彼がどうなったかって? 結局採用はできなかった。まあ、僕とラースさんが一生懸命やってもダメなときはある。しかし僕たちはまた良い候補者に巡りあうことができた。誠実に事業に向き合う人たちを、神様は見捨てたりはしないのだ。

 先月も、読者の方々から温かいフィードバックを多数いただき、その全てに目を通した。引き続き、応援メッセージなどは、info@takashikato-office.comまで連絡をもらえれば嬉しい。実は結構励みになっている。大学の先輩で、こちらで活躍されている方などからもメールをいただいた。こうして情報発信していなければ、そんな機会にも恵まれなかったろう。日経ビジネスオンラインに感謝だ。

スタンフォード大学近くのハンバーガー店。ここでラースさんや日本から来たエンジニアなどといろいろなことを話す
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