6月12日、翌朝早く起きて、リビングでコーヒーをガブ飲みすると、チームの皆で会場のフィラデルフィア・コンベンション・センターに向かった。太陽がギラギラと路面を照りつけ、非常に蒸し暑いが、一方で気持ちよく晴れ渡ったフィラデルフィアも、悪くない。

フィラデルフィアのダウンタウン
フィラデルフィアのダウンタウン
コンベンションセンター前に到着
コンベンションセンター前に到着
いざ、コンベンションセンターの中へ!
いざ、コンベンションセンターの中へ!

 ところで、全米水道カンファレンスへの参加は今回で2回目だ。去年の夏、シカゴで開催されたときにも僕たちはこの展示会に滑り込み(そういえば、ホテルの予約が取れていなかったというトラブルに巻き込まれて、ラースさんと一緒の部屋で寝たっけ。あれからもう1年。本当にかけがえのない、良い思い出だ)、色んな人と話しまくった。

模索した前回、満を持しての今回

 しかし今回の展示会は、僕たちにとって、前回とは明らかに違う位置づけになっていた。去年はとにかく色んな可能性を模索している時期で、石油、ガス、水道と、色んな展示会に足を運び、どうすれば配管関連のビジネスを作れるか、どうやってアメリカでビジネスを展開するかについて、常に情報収集をしていたのだが、今年は違う。AIの機械学習を組み込んだ、上水道配管の劣化予測に関する分析ソフトウエア(サービス)を携えて、おまけにカリフォルニアで最も大きな水道公社のうち2社との戦略的パートナーシップの契約を手にした状態で、東海岸の水道公社含め、このソフトウエア(サービス)をアメリカ中の多くの水道公社に売るため、僕たちは満を持して会場に降り立っていた。

 長大な上水道配管ネットワークの破損部分に関して、この広いアメリカの中で、他のどの水道公社よりも、どのコンサルティング会社が行った分析よりも、また他のどのソフトウエア会社が提供しているソフトウエアよりも、正確に、安く、また早く状態を予測することができる。僕たちは大きな価値をソフトウエア製品としてコンパクトにまとめていた。

 たくさんの水道公社の人たちが僕たちの展示ブースを訪れてくれ、僕たちは矢のような質問に答えていく。展示ブースで説明員として話をし、会場内に展示された他の会社の動向を見に出かけ、さらに予定されていたパートナー候補の企業とのミーティングを次々にこなしていくと、夕方には皆クタクタになった。

 夕方5時には、遠路はるばる駆けつけてくれた投資家と待ち合わせ、立派なステーキハウスで特大のステーキをご馳走になった。慣れないワインをしこたま飲んで宿に帰ると、テレビをつけて、チームのみんなでNBA(全米プロバスケットボールリーグ)の決勝戦を観戦した。もちろん全員応援しているのは、地元カリフォルニアのゴールデンステート・ウォリアーズだ。結果はウォリアーズが129-120で優勝。最高のシーズンを締めくくると、みんな部屋に戻って、泥のように眠った。

ステーキハウスに向かうタクシーの中で
ステーキハウスに向かうタクシーの中で
ステーキハウスで、相棒ラースCOOとパチリ
ステーキハウスで、相棒ラースCOOとパチリ

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