しかし、ひとたびコンベンション・センターの中に入れば、そこは他の展示会と何ら変わりはない。僕たちの展示ブースを目指して進むと、すぐに水道公社の人を相手に営業に勤しむラースさんを見つけた。珍しく黒いジャケットに身を包み、今日もやる気まんまんに見える。
「やあ、加藤さん、元気かい! ちょっと早速だが、人を紹介させてもらいたいんだ」
大いに語ろう、もっとつながろう
展示ブースに到着するや否や、ラースさんが話をしていた水道公社の人間を紹介された。ラースさんはいつもと変わらず、エネルギーと情熱に溢れ、行き交う人たちに四方八方、声をかけまくっている。この人の、この明るい性格はどこから来るんだろうか。良い人すぎて、正直たまに心配になるときがある。しかし、僕もつられて、楽しい気持ちになってしまい、たくさんの人としゃべりまくった。
それにしても、展示会への参加にもだいぶ慣れてきた。英語も少し上手くなった。ここに来てやっと、アメリカという国、アメリカでビジネスマンとして生きることに慣れてきた実感がある。この後、ソフトウェアの製品開発を手伝ってくれているマティー(Matti)、マーケティングを手伝ってくれているミヤ(Miya)も合流して、みんなで集めた情報を交換する。今回もたくさんの人たちと話をすることができて、満足のいく展示会参加となった。
時間はあっという間に過ぎていき、気づけば午後4時近くになっていた。最終日の展示時間は午後4時までであり、3時45分を超えた頃から、他の展示ブースの会社の人たちも、どんどん撤収作業に入り、ものの30分もしないうちに、蜘蛛の子を散らすように会場から皆いなくなってしまった。
さて、残るは反省会だ。僕たちは歩いてすぐのTIKI BAR(ティキ・バー:ティキというハワイの神様をモチーフにしたレストランやバーのことらしい)で反省会を行った。ディズニーランドの雰囲気も手伝って、みんなで多いに語り、チームの親睦を深めることができた。
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